上海インターナショナル・サーキットで行われたF1中国GPの決勝レース。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、1周目のターン6で、マクラーレンのカルロス・サインツJr.とランド・ノリスと接触した。この事故でマクラーレンの2台は共にフロントウイングを壊し、ピットインすることとなった。

 クビアトはピットストップすることなくレースを続けることができたが、レーススチュワードは彼にドライブスルーペナルティを科し、さらにペナルティポイント2も与えた。

 スチュワードはこの裁定に対し、次のように説明している。

「彼はターン6の出口でマシンのコントロールを失い、左側にいたマシンに接触した。彼は自身でそれをした。そのためスチュワードは、彼は完全に過ちを犯し、接触を引き起こしたと結論付けた」

 この決断についてクビアトにできることはなかったものの、彼はチームマネージャーのグラハム・ワトソンと共にスチュワードの下を訪れた。

「私にとってこのペナルティは不当である」

 トロロッソのフランツ・トスト代表はそう語った。

「ノリスはコースをはみ出していて、そしてアグレッシブに戻ってきた。ダニールはどうすべきだったと言うんだ? この決定は正しくないと思う」

「裁定を覆すことはできない。しかしダニールとグラハムは、我々のこの意見を伝えるために、スチュワードを訪ねた。私もこの意見に同意している。なぜならたった今、エンジニアと共にテレビをもう一度見たのだ。誰かがコースを外れ、そして再びコースに戻ってきた。そこには他の誰かがいた……接触は避けられないだろう。彼は何をすべきだったと言うのだ?」

 その後、クビアトのフロントウイングには、ダメージがあることがスケジュール通りのピットストップの際に発見された。そのため、チームは彼にもう一度ピットインさせ、ノーズを交換することを決断した。そして彼が入賞できないことが確定した後、チームはリタイアすることを決断した。

「エンジンの走行距離を節約したかったので、彼はリタイアした」

 そうトスト代表は語った。

「レギュレーションでは、年間で3基までしか使ってはいけないことになっている。だからマシンをコース上で走らせておくよりも、彼にピットインするよう指示することを選択したのだ」


4/15(月) 7:10配信 motorsport.com 日本版
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