日本代表FW浅野拓磨は、所属元アーセナルとの契約に定められた買い取り義務条項から、この先ハノーファーでの起用が見送られる可能性が報じられている。ドイツ『シュポルトバザー』によると、マルティン・キンド会長は同選手の起用を回避するための手段をとったという。

これまでの報道によれば、次の出場でクラブ間の移籍契約に盛り込まれている買い取り義務条項の条件が満たされるため、ハノーファー幹部は同選手のさらなる起用を見送る決断を下したとのこと。条件は出場分数、ゴールやアシスト数によって満たされ、買い取り価格は350万ユーロ(約4億4000万円)で、すでにハノーファー側はアーセナルに浅野を今後起用しない決断を表明し、アーセナルの不満を買ったとも伝えられていた。

『シュポルトバザー』の新たな報道では、ホルスト・ヘルトSD(スポーツディレクター)は、アーセナルと再交渉を行い、「100万ユーロ(約1億2500万円)を大きく超える価格」での買い取りで合意に至っていたことが判明。しかし、それでも現在1部の最下位に沈み降格が現実味を増している状況の中で、キンド会長は浅野の完全移籍での獲得を望んでおらず、トーマス・ドル監督に書面で「起用禁止令」を届けたことを認めたとされる。

一方、そのドル監督は4日に開かれた6日のヴォルフスブルク戦に向けた記者会見で、この件について問われると、「選手の起用、メンバー構成は私の担当範囲だ。これ以上、これについては話すことはない」と返答。実際にヴォルフスブルク戦に向けたメンバーの発表で、浅野の今後の去就が明らかになる。

4/5(金) 21:26配信 goal
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190405-00000032-goal-socc