フレッシュな風が吹いた一方で、一つの記録に終止符を打ったベテランがいた。
阪神の開幕オーダーが明るみになったことで、鳥谷は入団16年目にして初めて開幕スタメンから外れることが決まった。
「しっかり頑張るだけなんで。悲観しても変わらない」

試合後はいつものように淡々と心境を口にした。この日の出番は8回2死二塁。
代打で登場し吉田一を相手に持ち前の粘りを発揮したが9球目の直球で空振り三振に倒れた。

「遊撃手再挑戦」を誓い、春季キャンプから若手と同じメニューをこなしてきた。
オープン戦では14試合で26打数8安打4打点、打率・308。
存在感は見せたが、ルーキー木浪の躍動を上回るインパクトは残せなかった。

ただ、本当の競争はこれから始まる。木浪の大活躍はチームにとってうれしい誤算でも、ポジションを明け渡したままでいるつもりはない。
春季キャンプMVPに輝いた北條も逆襲に燃えているはず。長く阪神の象徴だった「ショート鳥谷」。
開幕スタメンの座こそ新星に譲ったが、百戦錬磨の37歳は、これからも正遊撃手の座を狙い続ける。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/03/25/kiji/20190325s00001173073000c.html
2019年3月25日 05:45

http://npb.jp/bis/players/21925119.html
成績