蛭子能収
「人はよく他人に『頑張れ』と声をかけます。
オレも競艇に行くと『おっ蛭子さん、競艇がんばってよ』とファンから声を
かけられることがあります。でもオレはこの『頑張れ』をそんなに信用していません。

人は他人の気持ちが分からないもの。
だから他人の人生を本気で考えることができません。
でも、仕事や人生の悩みを相談されたとき何か言わなくてはいけないので、
ふさわしい言葉を見つけられず、つい人は他人に『頑張れ』と言ってしまうんでしょう。
つまり『頑張れ』に深い意味なんてない。テキトーに口走っている言葉なんですね。

オレは競艇で大穴を狙うことが多いんです。もちろん大半は負けますが、
それは『オレの責任』です。仕事や人生など、どんなこともオレが考えて実行して、
その結果にはオレが責任を取る。そこに他人の言うことは、あまり関係がありません。
だから、他人から『頑張れ』と言われても、重く受け取らず『はい、はい』と
いい加減に返事をしておけばいいんですよ。」