西武・内海哲也(36)が新天地のキャンプでハッスルしている。3日は2度目のブルペンに入り、62球を投げ込んだ。
巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗(31)の人的補償として、西武へ移籍。
2年連続最多勝を含む通算133勝、6度のリーグ優勝に貢献した生え抜き功労者の他球団流出に、今も巨人ファンからは非難の声が上がっている。
15年間在籍した巨人を離れることになった元左腕エースに本音を聞いた――。

中島が早くも別メニュー…巨人40億円補強も戦力は丸のみか

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 ――衝撃的な移籍。みんな驚いたが、気持ちの準備はしていた?

「しょうがないです。ルールなんで。気持ちの準備は全くしていなかったですけど……」

 ――巨人から急に連絡が入った?

「そうです。発表(昨年12月20日)の前の日でした。球団職員の方から、『ちょっと話したいことがある。会えませんか?』と、まずはアポの連絡が入りました。その後に直接会って言われました」

 ――家族の反応は?

「妻(聡子夫人)はめちゃくちゃビックリしていました。でも、前から『そういうこと(プロテクト漏れで移籍すること)もあり得るよ』とは言ってあったんです。ここ何年か、ほとんど活躍してないし、あるな、っていうのはありました」

 ――子供が4人いる。まだ引退はできない?

「そうですよ! 子供の方が切り替えが早い。西武でかっこいい姿を見せないといけない、と自分を奮い立たせています」

 ――通告された日、巨人の球団事務所で職員に挨拶をした。

「巨人には15年もいたので、フロントにも知った顔がいっぱいいて、みんなの顔を見た瞬間に泣けてきましたね」

 ――巨人と西武の違いは?

「まだ第1クールですが、違いは感じません。いきなり僕が最年長なんですが、西武の方が全体的に若いかな。でも練習はしっかりやるし、去年優勝しているチームだけに、いい球団だなという印象。必要としてくれる球団で頑張りたい」

 ――辻監督が「開幕投手候補」と言っている。自信はある?

「開幕? それはどうなんでしょうねえ……。でも去年の7月にDeNA戦で完封した試合があって、あの状態なら一軍で勝負できる、と自信を取り戻すことができた。まずはそこの状態に戻すのが目標です」

 ――移籍する際、「将来的にはジャイアンツに帰ってこられるように」とコメントしたが、その真意は? 選手としてFAで戻るつもり? それとも、いずれ指導者としてという意味?

■「巨人戦で投げてみたい気持ちはあります」

「いや、その話は……。まずは選手としてライオンズの戦力になって活躍することしか考えていません」

 ――育ててもらい、最終的に見捨てられた格好となった巨人や原監督への思いは? 何か言いたいことはある?

「恨みみたいなものは全然ないですよ。違う球団になった以上、対戦してみたいというのはあります。原さんがいるジャイアンツと対戦する機会があればいいですね。
強いのは強いと思うので、どう転ぶか分かりませんけど、投げてみたい気持ちはあります。(坂本)勇人とか一緒に戦っていたメンバーと公式戦で対戦したらどうなるのか。ワクワク感はあります」

 ――今の気持ちは? 巨人を見返したい?

「ひとつでも多く勝ちたいし、これを機に一年でも長くできるように頑張りますよ。あ、それと、巨人は見返さないですからね! ゲンダイさんはそれを書きたいんでしょ?(笑い)」 

http://news.livedoor.com/article/detail/15973213/
2019年2月4日 17時0分 日刊ゲンダイDIGITAL