横浜DeNAの主砲、筒香嘉智(27)が今キャンプから新打法に取り組んでいる。グリップを下げ重心を落とした、ややクラウチングのノーステップ打法。
ポスティングによるメジャー移籍希望を明らかにしているが、4日は、沖縄・宜野湾キャンプにフィリーズの大慈弥功・環太平洋担当部長が視察に訪れ、新打法を「動くボールにも対応できるメジャー仕様に見える。
間違いなくこれなら打率がアップする」と絶賛した。メジャーでは複数ポジションを守れる大砲が求められており、外野、一塁を守れる筒香にはメジャーからのオファーが殺到する、との見解も示した。
ここ2年タイトルから遠ざかっている筒香が、新打法で、もう一皮むければチームの大きな追い風になる。

「メジャー仕様の打法に見える」
筒香がティー打撃を始めると、大慈弥部長は手持ちの携帯で動画撮影を始めた。
そこには、昨年の同時期の動画も保存されていた。背筋を伸ばすように、真っすぐに立った姿勢。
だが、今年のフォームは、重心を下げ、ややクラウチングに懐を深く構え、グリップの位置も、胸あたりまでぐっと下がっている。
スタンスを広く取り、ガニマタのように腰を入れてのノーステップ打法。
極端に言えば、ボールをミートする瞬間の状態に下半身を固定したまま、ほぼ動かずにその場で打つ。

「ステップは少しだけオープンなんだけど去年に比べて小さくなっているね」とは、大慈弥部長。
打撃投手、マシンの2個所でフリー打撃を行った筒香は、例によって、逆方向からの考えたバッティングを始め、途中、強く振って4連発を含む柵越えを連発させた。

大慈弥部長は「メジャー仕様の打法に見える」とつぶやいた。

「ほとんど頭の位置が上下動しないし軸がぶれない。メジャーではセットアッパーでも153キロという傾向になっていて、しかもボールが動く。
大谷翔平がオープン戦で動くボールにてこずってノーステップ打法に変えて成功したが、日本式の足を上げるような反動をつけるバッティングだと、どうしても動くボールに対応できない。
大谷のようなスタイルがベストだが、筒香の新打法はまさにそれだね。
速いボールにも動くボールにも適応できる」

だが、筒香がポスティングによるメジャー移籍を希望しているのは来季以降である。
メジャー仕様に変えるのには、まだ1年早い。

「試行錯誤のひとつの形としてチャレンジしているのだろう。
彼のパワーからすると、この打法でも、本塁打数は変わらず、打率は確実にアップすると思う。おそらくだが、グリップの位置も含めて、キャンプ、オープン戦と、試行錯誤を続けて、少しずつ形は変わっていくと思う。
昨年も、キャンプ中の打法がシーズンに入ってかなり変わってきたからね。素晴らしいチャレンジだと思うよ」

2016年に打率.322、44本塁打、110打点で本塁打、打点の2冠を獲得したが、これがキャリアハイ。
2017年は、WBC後遺症に苦しみ、打率.284、28本、94打点、昨年も最初は新打法がフィットせず、打率.295、38本、89打点で、41本塁打をマークした同僚のソトに本塁打タイトルを持っていかれた。
決して“悪い”というような数字ではないが、球界を代表する4番としては、まだ物足りない。
現状に満足せず常に向上心を持って前向きに取り組むのが、筒香のポリシーだが、彼なりに考え尽くして導入を決めたのが、メジャースカウトが「メジャー仕様」と見た新打法なのだろう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00010000-wordleafs-base
2/5(火) 5:00配信

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成績