テニス界のスター、大坂なおみ選手(21)が24日、全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)で日本勢初の決勝進出を果たし、記者会見を開いた。
所属契約を結ぶ日清食品のPRアニメーションで、実際よりも肌を白く描かれている騒動について初めて触れ、「私の肌が褐色なのは明らかだ」と話した。

問題となっているのは、インスタントラーメンなどを展開する日清食品のPRアニメで、大坂選手の肌の色を実際よりも白く、髪の色を明るい茶色に描き、
いわゆる「白人化」したと非難されている。同社は、「配慮が欠けていた」と謝罪し、このアニメを削除している。

大坂選手は記者会見で、日清食品側から直接謝罪があったと明かした。
「企業側と話をした。今回の騒動について謝罪があった」と述べ、「明らかに私の肌は褐色だ。かなりはっきりしている」と話した。

さらに、「日清食品側が意図的に『白人化』したとは考えていないが、今度また私を描いたりすることがあれば、その時は私に相談すべきだと思う」と続けた。

大坂選手は、24日にカロリナ・プリスコヴァ選手(チェコ)との準決勝に2-1で勝利し、全豪で初の決勝進出を決めた。
大坂選手の快挙のニュースが、テニスとは関係のない内容、しかも漫画での描かれ方をめぐる騒動で台無しにされたのは、今回が初めてではない。  

昨年9月には、オーストラリア人の漫画家が、大坂選手を小柄な金髪の白人女性として描き、セリーナ・ウィリアムズ選手の描き方と併せて物議を醸した。
論争が終息するまで2週間かかった。

テニス日本代表スポンサーの日清食品は、騒ぎになったことをすでに謝罪した。
同社広報は「意図的に白くした事実はない」とした上で、「配慮が欠けていた。今後は多様性の問題に、より配慮したい」と述べている。
https://www.bbc.com/japanese/46985554