巨人愛を貫いてきた生え抜きなのに、人的補償で広島カープに放り出された長野(ちょうの)久義(34)。
諦念からか、彼はコトを荒立てず移籍を受け入れた。しかし年上女房の下平さやか(45)にとっては青天の霹靂。顔で笑って心で泣いているという。

長野はロサンゼルスで自主トレ中だった。
電話一本で広島移籍か引退かの2択を突きつけられ、

〈3連覇している強い広島カープに選んでいただけたことは、選手冥利に尽きます。自分のことを必要としていただけることは光栄なことで、少しでもチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張ります〉

と、さまざまな思いを飲み込んでコメントを出した。スポーツ紙デスクは言う。

「巨人の選手会長も務め、人のよさで知られる長野選手は、この“大人の対応”で早くもカープファンの心を掴みました。
でも、彼の胸中を思うといたたまれないですよ。彼は大学時代と社会人時代に他球団からのドラフト指名を蹴って、3年越しで巨人入りした、巨人愛のある選手ですから」

その巨人軍の関係者曰く、

「ナベツネさんや山口寿一オーナーといった読売新聞側が、球団のフロントに見切りをつけて原辰徳監督に全権委任したわけです。
長期的なビジョンなしに、今年勝つことだけを目標にね。プロテクトだって、監督の意向そのままのリストになっている。だから長野と西武に出された内海哲也の2人の不幸は、フロントが不在だったことと言えます」

では、長野の妻であるテレビ朝日の下平アナは、この不幸に泣いているのか。

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下平さやか

ブランドとカネ

テレ朝関係者によると、彼女が夫の電撃移籍に翻弄されているのは事実ながら、“ちょっと違った事情”もありそうだという。

「長野選手の広島移籍が発表されたのは1月7日。下平が担当する昼ニュースでスポーツを扱うのは稀なので、彼女が長野移籍の原稿を読むことはありません。
にしても、発表当日はもちろん、そのあとの数日はかなりピリピリしていましたね。ふだん下平を“姐サン”と呼んで慕っているアナウンス室の後輩たちも、声をかけにくそうでしたから」

そんな雰囲気に変化があったのは、

「12日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』でした。広島が街を挙げての歓迎ムードという話に、下平は“ありがたいこと”と応じました。
司会のみのもんたさんから今後について訊かれると、“人事など、各所に相談して決めないといけないなって。
ただ、私が一人で引っ越したとしても彼は日本中を回ることになるので、どういう生活になるのか、さっぱり分からないんです”と明るく話したのです」

テレ朝関係者は、これは表向きの顔といい、

「ちょっと違った事情とは、下平のプライドのようなものでしょうか。長野選手の広島移籍には心穏やかでないはずです。
早大法学部から狭き門をくぐり抜けて女子アナとなった彼女は当然、“選民意識”が高い。一流芸能人のウッチャンとの交際でそれは満たされたはずでしたが、後輩アナに横取りされて傷つきました」

それを覆したのが4年前。

「長野選手との結婚で、ふたたびブランドとカネを手にしたわけです。球界の盟主とされる巨人軍の選手というブランドを得た。それも、11歳年下と若い、高年俸のレギュラーです。
広島への移籍は、ブランドとカネが崩れることを意味します。この現実は、彼女にとって重いと思いますよ」

巨人に、そして原監督に向ける彼女の視線は険しくなるに違いないというのだ。

「週刊新潮」2019年1月24日号 掲載

http://news.livedoor.com/article/detail/15922629/
2019年1月25日 5時59分 デイリー新潮