2017年夏の甲子園で1大会個人最多になる6本塁打を記録し、広島にドラフト1位で入団した中村奨成捕手(19)。
ルーキーイヤーの昨季は二軍戦83試合で打率2割1厘、4本塁打、16打点。ファンの期待にアーチで応えようとしたが、空回りの日々だったという。
日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)ら同期が一軍で奮闘する姿は、どう映ったのか。
“似たような境遇”で日本ハムにドラフト1位入団した吉田輝星投手(17=金足農)についても本音で語った。

――1年目を振り返って

中村奨 あっという間に終わったし、やるべきことをやっていたら、すぐ終わったという感じです。やること多すぎるんで(笑い)。

――想像以上にキツかったのでは

中村奨 プロはレベルが高いというのは分かっていた。正直、自分のレベルの低さも体感させられたけど、勝負できるところは、いくつかあると感じたかな。
レベルが上がればですけどね。まだ19歳だし、高卒で未熟者ですけど、体が出来上がれば面白いんじゃないかと。

――打撃面はどうか

中村奨 甲子園のインパクトが強すぎて周りから「ホームラン!」と言われ、1年目はそれを意識しすぎて、ちょっと空回りした部分もあった。
自分はホームランバッターだと勝手に思い込んでいたところもあって…。気づいたのはシーズンが終わってから。
(二軍打撃コーチの朝山)東洋さんが言う「二塁打を打てる打者になれ」というのは僕の足を生かす部分でもあるし、
このオフから意識を変えてライナーで強い当たりを左右に打てるように課題としてやっている。
意識を変えれば打率も、ちょっとずつは残ってくるかなと思います。

――ずいぶん頭を悩ませた

中村奨 飛ばそう、大きな当たりを見せてやろうというのがあった感じですね。
自分の打撃を見失っていたと思うし、分からなくなった部分もある。
それが何か月も続いて、夏場は体の疲れもあった。シーズン中は無我夢中でやっていたので、アドバイスを受けても分からなかった。二塁打を狙えと言われても。

――守備にも課題が見つかった

中村奨 自分の肩だけに頼りすぎていた。肩の疲労とかもすごくて(二軍バッテリーコーチの)倉さんは「下半身を使え」と。それも気づいたのは終わってからです。

――清宮、安田(ロッテ)ら同期は一軍デビューした

中村奨 もちろん負けたくないけど、まずは体づくり。
事実、清宮とか安田とか一軍で打っていますし、活躍しているのは確かですが、ずっと(一軍に)いたわけではないし、ずっと打てているわけでもない
。誤解を招くかもしれませんが、中途半端な状態で一軍に上がりたくないなというのはあります。
どうせなら走攻守が完璧な状態で、ずっとレギュラーを務められるようになってから。
そんなこと言っていたら何年かかるか分かりませんね(笑い)。まずは守備が完璧にできたら上がりたい。

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1/9(水) 11:01配信