12月14日、『となりのトトロ』が中国で初公開され、3日で興行収入1300万ドル(約15億円)を突破したと、大手エンターテインメントメディアの「Variety」が報じている。

1988年の『となりのトトロ』日本初公開から、30年の時を経ての中国での劇場公開となる。

30年前の『トトロ』がなぜ?
『となりのトトロ』は、スタジオジブリが制作し、宮崎駿さんが監督をつとめた長編アニメーション映画。

ジブリ作品が中国で公開されるのは今回が初めてとなるが、多くの中国人が、海賊版や違法アップロードサイトで『トトロ』を子どもの頃に視聴しているのだという。

英国メディア・BBCの日本版は、本作が中国でカルト的な人気を誇る作品にも関わらずこれまで上映されなかった理由として、外国映画の上映本数に厳しい制限をかけていることを挙げている。

規模が半端ない中国の映画産業
日本アニメの中国でのヒットは、11月に公開された『名探偵コナン ゼロの執行人』が記憶に新しい。

公開最初の週末で興行収入8000万元(約18億円)を突破。累計興行収入は1億2000万元(約20億円)を超えた。今年6月に中国で公開された『ドラえもん のび太の宝島』は、累計興行収入は2億元(約33億円)を記録している。

また2016年に公開され、中国で上映された邦画アニメの初日記録を更新した『君の名は。』は、公開後最初の週末では2億8000万元(約47億円)を記録している。

これら新作日本アニメ作品が記録した興行収入には劣るが、そもそも30年前に公開され、かつすでに多くの人に視聴されている『トトロ』がこれだけの数字を叩きだしているのは、興味深い出来事と言える。

12/17(月) 20:53配信 KAI-YOU.net
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181217-00010004-kaiyou-ent

日本公開から30年の時を経て中国初公開となった『となりのトトロ』/画像はAmazonより
https://amd.c.yimg.jp/im_sigg8XXfUaBEX5l3511ojJyb8Q---x639-y900-q90-exp3h-pril/amd/20181217-00010004-kaiyou-000-2-view.jpg