2018年12月3日 17時42分

ことし86歳になった冒険家の三浦雄一郎さんが来月、南米最高峰の「アコンカグア」の登頂を目指すことを明らかにしました。80歳の時にエベレスト登頂に成功している三浦さんは、今回の挑戦について「体力が落ちていて途中で諦めるかもしれないが、限界まで頑張りたいたい」と話しています。

冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんは5年前、80歳の時にエベレストの登頂に成功し、世界最高齢での登頂記録を塗り替えました。そして3日、三浦さんは都内で会見を開き、来月、南米大陸最高峰の「アコンカグア」登頂に挑戦する計画を明らかにしました。

「アコンカグア」は、アルゼンチンのアンデス山脈にある標高がおよそ6960メートルの山で、エベレストよりも1890メートルほど低いものの、強風などもあって登頂成功率は30%程度と、登山には難しい山とされています。

三浦さんはアコンカグアを選んだことについて、「若い頃、世界7大陸最高峰スキー滑降の最後の山に選んだのがアコンカグア。それを再び目指そうと思った」と述べました。

アコンカグア登頂の最高齢記録は87歳で、今回、成功しても記録には届きませんが、三浦さんは「記録というより自分の限界に挑戦したい。途中で諦めるかもしれないが、限界まで頑張って登頂できたら、これ以上すばらしいことはない」と話しました。

三浦さんはことし6月に行った体力テストの結果、80歳でエベレストに登頂した時に比べて、山登りに不可欠な心肺機能と筋力が顕著に低下しているということで、ことし7月ごろから本格的な訓練を開始したいうことです。

三浦さんは、来月はじめに次男の豪太さんらサポートメンバーとともに現地入りし、標高4000メートル付近のベースキャンプを拠点にして、来月21日にも登頂を目指す計画です。

また、登頂後は斜面の一部をスキーで滑降して下山するということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181203/k10011732981000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001