今季、J2で14位に終わったジェフユナイテッド千葉が27日、ファン・エスナイデル監督(45)との契約を更新し、同監督が19年も式を執ると発表した。17年に就任した同監督は、19年が3季目となる

エスナイデル監督は、ハイプレス、ハイラインの超攻撃サッカーを一貫して続ける一方、選手には脂肪分や炭水化物を控えるなどの食事管理を徹底するなど千葉に変革をもたらし、17年は怒濤(どとう)の7連勝で、最終節に8位から6位に浮上。大逆転でのJ1昇格プレーオフ進出を決めた。

一方、積極的な補強を展開し、優勝候補に挙げられた今季だったが、2月26日の東京ヴェルディとの開幕戦で1−2と敗れるなどスタートダッシュに失敗。5度の2連敗、3連敗も1度と苦戦が続き、10月21日の大分とのホーム戦に2−4で敗れ、4節を残してJ1昇格プレーオフ進出の可能性も消滅し、16勝7分け19敗と負け越し、14位と不本意な結果に終わった。

得点は2位で自動昇格した大分トリニータの76に次ぐ全22チーム中2位の72得点を挙げた一方、失点はJ3に自動降格した21位ロアッソ熊本の79に次ぐ、最下位カマタマーレ讃岐と同じワースト2位タイの72失点。その結果からも、ハイプレス、ハイラインの超攻撃サッカーが対戦相手に読まれている部分は否めない状況だ。エスナイデル監督は大分戦後の会見で「今年は、あまり良くない結果で、結果が続いてなかなか出ない。3試合連続で勝てないチームは、なかなか上に行くことは出来ない」と不本意なシーズンであることは認めた。一方で「この試合のせいで意見を変えることはなく、考え方に関しては今までと同じ」と自らのサッカー哲学を変えるつもりがないことを強調。前田英之社長らフロント陣も、今季、終始、継続性の重要性を口にしており、エスナイデル監督の改革路線を継続する形で、来季、捲土(けんど)重来を期すものとみられる。

エスナイデル監督は、サラゴサ、コルドバ、MF柴崎岳が在籍するヘタフェなどスペイン1、2部で監督、コーチの経験を積んで17年に千葉の監督に就任した。
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11/27(火) 18:08配信 日刊スポーツ
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