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2018.11.19

11月19日放送の「あさイチ」(NHK総合)は、「女性の発達障害」を特集した。発達障害のひとつADD(注意欠陥障害)であることを公表しているモデルの栗原類さんが生出演し、
「片付けが苦手・物忘れが多いとかは、男性より女性の方が『だらしがない』って言われる。本来そこで、男女の差があってはいけないことなんですけど、これがあるのが現実なので」
「女性の方がより思いが深いものがあると思うんですよね」

と、女性特有の生きづらさへ理解を示し、ネット上では称賛の声が上がっていた。

発達障害は長い間男性に多いと思われてきたが、実は女性にも多いことが近年注目されている。女性はコミュニケーション能力が比較的高く、無理をして周りに合わせる「過剰適応」をするため、特性が見えづらくなってしまうというのだ。これは「フィーメールカムフラージュ」とよばれ、「フィーメール」が女性、「カムフラージュ」が装うという意味だ。

番組では、出版社に勤めていた33歳の女性が「強いこだわりや完璧主義」で生きづらくなっていたことを明かしていた。例えば、打ち合わせは内容をシュミレーションした数十枚に及ぶ台本を用意し、丸暗記して挑んでいたという。

「気づかぬうちに普通を演じているというか、頑張って普通を演じて、適応している」と語った女性は、メンタルクリニックで「自閉症タイプASD」と診断された。自身で仕事の調整ができるフリーライターに転身し、不安が減っていったという。まず自身の特性を理解することが重要なのだ。

発達障害の専門医である宮尾益知医師は、こうした「過剰適応」の状態は、女性が陥る傾向が強いと解説する。

例えば、「ガールズトークは解決策を求めているわけではなく、共感を求めて雑談をしている」ため、空気を読むことが重要になってくる。しかし、発達障害の特性を持つ人はそれが分かりにくい。周囲に過剰に合わせ、合わせられないと孤立することも多く、あまりにひどくなると「二次障害」としてうつ病、統合失調症、摂食障害などに陥ることもあるという。
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