今オフFA戦線の目玉となっている広島・丸佳浩外野手(29)に関する“臆測”が次々と広がっている。丸は広島市に本店を構える地方銀行のCMに出演中だが、ネット上では「契約を打ち切ったらしい」などの書き込みが散乱。移籍を前提としたかのような怪情報に周囲はピリピリしている。その一方で同僚の松山竜平外野手(33)は9日、今季取得した国内FA権を行使せずカープ残留を表明。こちらは一安心だ。

 丸は7日に今季取得した国内FA権の行使を表明した。球団サイドが宣言残留を容認していることから「他球団の評価を聞いてみたい」と決断。早速、巨人とロッテが丸獲得に名乗りを上げている。

 広島の鈴木球団本部長は「もし、向こう(丸)から契約についてでも何でも聞きたければいつでも聞く」と話したように交渉には快く応じる姿勢を貫いているが、9日にマツダスタジアムを訪れた丸は「特に(話はして)ないです」とだけ話し、屋内練習場で汗を流して帰路に就いた。

 そもそも事前に複数年契約を提示するなど交渉の話はまとまっており、鈴木本部長は「あとは彼の判断を待つだけ」と静観。改めて話し合う機会をセッティングする必要はないのかもしれない。そんな中、背番号9の動向には注目が集まるばかりで周囲からは様々な情報が飛び交っている。

 丸は現在、2014年からイメージキャラクターを務める「もみじ銀行」のCMに出演中。そのCM内では踊りを披露するシーンもあり“丸ダンス”として話題となったが、ネット上では「契約を打ち切ったようだ」「口座を解約したらしい」という情報源のはっきりしない書き込みが後を絶たない。

 これについて、もみじ銀行の担当者は「口座については個人情報ですので申し上げることができません」としながらも「インターネットではいろいろ書かれているのを見ましたが、CM契約の打ち切りの話などは全く出ていません。実際に今もテレビなどでCMを放送していますし、丸選手がチームに残るか他球団に行くのかが決まらないとこちらも動くことができないのです」と困惑した様子。ただ「丸選手の代わりになる人はいませんので、ぜひ残っていただきたいです」と残留を熱望した。

 一方「家族は関東に引っ越した」という一部情報に丸は「引っ越してないですよ!」とキッパリ否定。FA時に噂話はつきものだが、決着がつくまでこの手のデマに本人も周囲も散々悩まされそうだ。
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