「仙人になりたい」。サッカーJ1川崎のMF中村憲剛が31日、報道陣にこう語った。

 選手たちから「長老」と呼ばれている中村は、この日が38歳の誕生日。ハロウィーンで仮装して、街に繰り出すのかと報道陣はいぶかしがった。

 果たして「仙人宣言」の真意は。中村は生き生きとした表情で語った。

 「だれも到達したことのないところまで行きたい。もっともっとサッカーのことを知りたいと思っている。長老の上となれば、仙人かなって」

 宣言には、もう一つの思いもこもっている。

 「自分が活躍を続けることで、ベテラン選手の価値を高めたい。若い選手たちにも『あの年齢になってもやれるんだ』と思ってもらいたい」

 中村は2016年、36歳でJ1の最優秀選手賞に輝いた。歴代最年長の受賞でで、ギネス世界記録にも認定された。プロ16季目となる今季も、ここまで29試合に出場してチームで2番目に多い6得点。首位を走るチームを引っ張っている。(清水寿之)

10/31(水) 18:26配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181031-00000077-asahi-spo
画像 38歳の誕生日に行われた全体練習を終え、ファンサービスをするJ1川崎の中村
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