お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(36)は今年、相次いでレギュラー番組を失った。が、そんな現実はどこ吹く風とばかりに、ビジネスに精を出している。それも、怪しさに満ちた……。

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 今年3月はTBS系の「ビビット」、9月には日テレ系「ヒルナンデス!」を降板したオリラジ中田。芸能記者は、彼をこう評する。

「近ごろの中田は、自分で立ち上げたブランドのTシャツなどのネット販売にご執心です。それが宗教じみていて気持ち悪い。『幸福洗脳』とプリントされただけのTシャツを1万円以上で売っているのです。さらに、ラジオ番組で“ディープなファンだったら買えよ”とリスナー、つまりファンに購入を呼びかけました」

 結果、売れたものの、

「中田は“先輩芸人の半年分の収入を1週間で稼いだ”と豪語して、“何様?”と反感を買いました」

 が、気にもかけず、引退を囁かれても意に介さない。

「なにせ、中田さんはいまや“教祖様”ですからね」

 そう語る女性がいる。彼女は、中田が主宰する月会費1千円のオンラインサロンメンバーの関係者だ。

「中田さんの『NKTオンラインサロン』では、メンバーだけのやりとりができます。けれど、“やっていることが怪しすぎる”“宗教みたい”といった声が続出しているのです」

チケットを手売りで

 この関係者が続ける。

「中田さんは、オリラジが中心のダンスユニット『レディオ・フィッシュ』のプロデューサー兼メンバーとしても活動しています。このユニットは2年前に『パーフェクトヒューマン』が大ヒット、紅白出場も果たしました。でもこの売り上げをほとんど吉本興業に持っていかれた。だから彼は、レディオ・フィッシュ関連の売り上げを会社にとられないよう、サロンをはじめたというのですが……」

 サロン内ではバーベキューなどのオフ会もあり、ライブのチケットを中田などから直接、手売りされる。

「芸人にファンが会えるんです。舞い上がりますよね。彼はファン心理を利用して、10枚以上のチケットをファンに渡して周囲にさばくよう頼むのです。売り切った子には“もっといけそう?”と追加で売らせる。さらには、レディオ・フィッシュの弟分のグループのビデオ撮影なんかもやらせる。ギャラなどありません。月会費1千円を払い、働くんですよ」

 そしてオフ会にはファンに全身黒の服を着てこいと要請。着てくると、黒い数珠を授けるという。

「黒ずくめの服を勧めるのも、“まず中田を信じてほしい。だから黒い服着ろって言ったら着るんです。まず、信じる”と宗教じみているし、自分を“御神体”などと呼ばせたりしてもいる。全部シャレと片づけるには気味が悪すぎます」

 狂気と正気の境目があやふやな感じがしてならない。

 吉本興業はサロン運営を容認しているというが、こんな“教祖様ビジネス”、いつまで続くのやら。

「週刊新潮」2018年10月25日号 掲載

10/30(火) 5:59配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181030-00550762-shincho-ent