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2018-10-25 23:01


1980年代に人気を博し、92年に電撃解散した男女ツインボーカルバンド「BARBEE BOYS」(バービーボーイズ)が25日、東京・NHKホールで一夜限定復活した。メンバー5人そろってのライブパフォーマンスは、2010年3月7日の東京・日本武道館公演以来8年ぶり。観覧応募総数は過去最多となり、約30倍の高倍率をくぐり抜けて集まった強運な観客3000人を興奮させた。

84年に「暗闇でDANCE」でメジャーデビューしたバービーボーイズは、KONTA(Vo/Sax)、杏子(Vo)、いまみちともたか(G)、ENRIQUE(B)、小沼俊明(Dr)からなる5人組。シングル「目を閉じておいでよ」、アルバム『LISTEN!』(87年)、『Black List』(88年)、『√5』(89年)などのヒットを連発し、92年1月に解散。2009〜10年3月にかけてはデビュー25周年を記念してライブ活動を再開していたが、今回、8年の沈黙を破って帰ってきた。

 復活ステージとなったのは、NHK BSプレミアムの音楽番組『The Covers』が年に一度、開催している『The Covers’Fes.2018』(公開収録)。司会のリリー・フランキーは「『Coversフェス』のために集まっていただきました。『SONGS』でいいのに! 『紅白』でいいのに!」とNHK総合の音楽番組の名前をあげて観客を笑わせた。

暗転したステージにバービーボーイズが登場すると割れんばかりの拍手が沸き起こり、メンバーそれぞれを呼ぶ歓声が飛び交うなか、代表曲「目を閉じておいでよ」からスタート。杏子はかつてのようにスカートの裾をたくしあげてくるくるとターンして沸かせ、続いて「女ぎつねon the Run」へ。KONTAのサックスが復活を告げるファンファーレのように響き渡ると、KONTAと杏子のツインボーカルが絡み合い、イマサ、エンリケ、コイソの演奏力も健在。ステージ脇で観ていた司会のリリーと池田エライザ、出演者の向井秀徳、TOSHI-LOWも大興奮し、嵐のような喝采が鳴り止むことなく続いた。

息の合った熱い演奏後、いまみちが「おととい久々に会って」とリハーサルをしたことを明かすと、杏子は「ライブが多かったバンドだから体に染み付いてる」とにっこり。続けて「私はバービーをやりたいんですけど、男子がどう思うかなと思ったらOKとなったのでびっくりして」と告白すると、KONTAは「スケジュールが合ったんじゃないですかね」ととぼけ、小沼は「俺はやることに決まったからって言われた」と暴露して観客は大爆笑した。

終演後には司会の2人とバービーボーイズの5人が報道陣の取材に応じた。いまみちは「お客さんの前で生演奏する機会に呼んでもらって非常にありがたかったです。スタジオでカメラに向かってやるのと違うので」と感謝し、KONTAは「リハのときに聞いたら、出演者の方がうちらが今日演る曲をカバーしようと思っていたらしいと聞きまして、カバーされる時代になったんだなと感じました」としみじみ。杏子は「ライブバンドなのでお客さんの前でライブできたのがめちゃめちゃ楽しかったですね。もっとやりたかったなぁ…という感じもします」と余韻にひたった。

エンリケは「記者会見初めてだね」と笑いつつ、「昔からのファンの人たちがハガキを出して争奪戦でいっぱい来てくださって、本当にうれしい。懐かしい顔も客席にいっぱいいた」と喜び、小沼は「出演が決定してから約1ヶ月。この4人とは違って僕は現役ミュージシャンではないので、コンディションを整えたり、軽く練習したり、最初は散歩から始めましたけど(笑)ライブができてよかったなと思いました。お声がけいただきありがとうございました」「もっと練習してきます」と前向きな発言。リリーは「出演者にとっても特別な夜になりました」と感激していた。

この模様は11月30日に放送予定(後10:00〜11:29)。バービーボーイズはテレビ番組出演も8年ぶりとなる。ほかに、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、シシド・カフカ、田島貴男(ORIGINAL LOVE)、向井秀徳、Little Glee Monsterが出演した。

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