今年のドラフトで「1番人気は確実」といわれるのが根尾昂(大阪桐蔭)。
1位指名を公表した中日を筆頭に巨人、阪神、楽天、日本ハム、ソフトバンク、ロッテ、オリックスなどの競合が予想されるが、
実際に交渉権を獲得できるのは1球団だけだ。

外れたときのリスクを考えたら、土壇場で他の候補に乗り換える球団が続出しても不思議ではない。

まして今年は「真の1位候補選手が5、6人しかいない」というのが各球団の見立て。
外れ1位もおそらく競合するだろうから、そこも外したら目も当てられない。
だったら、最初から「5、6人」のうちのひとりを一本釣りした方が得策とも言えるからだ。

そう考える球団が触手を伸ばしやすいのは意外にも吉田輝星(金足農=写真)だという。

甲子園準優勝投手で人気や知名度もピカイチながら「1位」を公言する球団はゼロ。
「上茶谷や甲斐野(共に東洋大)をはじめとする大学生投手を含めても実力は上」とみるスカウトもいるのに、だ。

直前スカウト会議で“外れの外れの外れ”1位をつかまされるのだけは勘弁という球団が軒並み方向転換すれば、
1番人気が根尾から吉田に代わるかもしれない。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/240076