2018-10-22 18:42
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懇談会で発言するデーモン閣下(2018年10月22日、東京都内)


デーモン閣下が構成員となっている厚生労働省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」(座長:渋谷健司・東大院教授)の第2回会合が10月22日、東京都内で開かれた。現役の若手救急医が、月に2日しか休めないなど厳しい労働環境であることを報告。改めて、医師の「自己犠牲」のうえに成り立っている現場を改善する必要性が共有された。

●月の宿直6回、たった8人で年中無休の現場対応

懇談会は医師の働き方改革を進めるうえで、患者側の理解を得る必要があると考え厚労省が設置したものだ。この日の会合では、東京女子医大東医療センター救命救急センターの赤星昂己医師(20代)が自らの勤務状況を説明。現場がきわめて過酷な状況であることが示され、懇談会の構成員たちは少なからずショックを受けた様子だった。

赤星医師の説明によると、勤務先(集中治療室20床、一般床10床)ではセンター長らを含め8人の医師で365日24時間、救急対応と入院患者の管理をしているなか、昨年は都内3位となる1855件(重症患者)もの搬送があったという。赤星医師の場合、週99時間勤務し、月の宿直は6回、完全に休めるのは月2日程度だったこともあった。

また、赤星医師は自らの経験として、ある猛暑日のエピソードを紹介した。頭痛を訴える患者が搬送され、直後に胸痛を訴える患者の救急要請が入ったが、ベッドや人手が足りずに受け入れられないことがあったという。頭痛を訴えた患者は、実は1年前から時々頭痛があり、「今日は暑くて熱中症が心配で」と救急要請をしていたことは後からわかった。

「緊急度の低い患者さんの受け入れが多くなると、緊急度の高い患者さんを受け入れできなくなる」と赤星医師。救急医もひとりの人間で、睡眠時間が全く取れず朝から一度も食事をとれないこともあり、その結果、無意識に集中力が低下していることがあるかもしれないと指摘し、「それでも患者さんが来院されれば全力で診ています」と述べた。

●時間外受診は「お互いに損」
     ===== 後略 =====
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提供元:弁護士ドットコムニュース
(最終更新:2018-10-22 18:42)