痛恨の敗戦に巨人は悲壮感に包まれた。1日のヤクルト戦(神宮)は5―8で敗れ、2位の可能性が完全消滅。DeNAに抜かれて4位に再転落し、
2年連続のBクラスが現実味を帯びてきた。

 高橋由伸監督(43)は「振り返っても仕方がない。また次、頑張ります」と必死に切り替えようとしたが、コーチ陣やナインはショックを隠せない。

 村田ヘッド兼バッテリーコーチは「(2番手のアダメスが失った)3点は痛いわな。欲を言えば小川を打ちたかったけど、5点取って勝てへんのは
バッテリーの責任や」。一方、継投を担う斎藤投手総合コーチは、記者陣の問いかけに無言でクラブハウスへ引き揚げた。

 0―7の7回無死に阿部が小川から10号ソロを放ち、球団新記録となる入団から18年連続の2桁本塁打をマーク。この一打をきっかけに打線は坂本勇、
亀井の一発などで3点差に詰め寄ったが、反撃は届かなかった。長嶋氏超えの快挙にも、背番号10は「別にどうでもいい。負けたら一緒なので」と
険しい表情でポツリ。スタンドから「勝つ気あんのかよ!」というヤジも飛ぶ中、ナインはうつむきがちに神宮を後にした。

東スポWEB
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