0001ばーど ★
2018/09/25(火) 09:34:51.75ID:CAP_USER9NHKの人気お笑い番組だった「爆笑オンエアバトル」からは、タカアンドトシ、ますだおかだ、博多華丸・大吉ら数々の人気芸人が生まれた。お笑いコンビ「江戸むらさき」もゴールドバトラーに認定された実力派だ。だが、今年3月末で活動休止。ボケ役の磯山良司さんの“今”を直撃した。
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「いらっしゃいませ。奥へどうぞー」
茨城県常総市。ラーメン店「麺くら 石下店」へ行くと、黒いTシャツに濃紺のエプロン、野球帽を逆向きにかぶった磯山さんに迎えられた。
場所は、首都圏中央連絡道・常総ICから北へ3キロ弱。関東鉄道・南石下駅から徒歩6分ほどの国道294号沿い。同店は実家が経営しており、両親とともに切り盛りしているという。
「3月まで住んでた都内・中目黒のマンションを引き払い、4月から出勤しています。メインは接客ですが、僕も作りますし、新メニューを考えたりお店のPRをしたり、おかげさまで忙しくしてますよ」
人気メニューは、オリジナルの辛口味噌を使った「コテ味噌」シリーズ3種(700〜850円)。背脂の量を増やしてこってり味にした新メニューだ。
それにしても安い。味噌、醤油、塩といった定番はいずれも500円、一個一個手作りのギョーザは5個で250円。しかも税込み!!
「ご近所のお年寄りや学生さんが気軽に寄れるように、とお値段控えめで大サービス。ただ、来年10月に消費税が10%に上がると、維持できるかどうか。頭が痛いですよ」
ところで、なぜ22年続いたコンビを休止して実家を手伝っているのか?
「ウチの店は場所は悪くないのですが、周辺人口が少しずつ減る一方、外食店は増えて競争は激しくなるばかり。追い打ちをかけたのが3年前の9月の常総水害です。床上浸水の被害に遭い、しばらく営業できなかったりして低迷に拍車がかかりました。それで巻き返しを図るべく、両親を支えることにしたんです」
磯山さんの父は相方・野村浩二さんの実家が経営するラーメン店「麺ズ・クラブ」チェーンの元店長。仲人も野村さんの父がしたほど親しく、独立して以降も家族ぐるみで付き合っていた。
「だから、実家に戻ることを相方に相談したら、『気持ちはよくわかる』と二つ返事でOK。決して仲たがいが原因の休止じゃないんです。所属事務所も『解散ではなく、いつでも戻ってこれるように』と活動休止扱いにしてくれました。ホント、うれしかったですね」
お笑い界の友人もしばしば足を運ぶ。
「デビュー当時、同じ事務所だったピコ太郎、今の事務所の島田秀平、元アリtoキリギリスの石井正則……。仲間ってありがたいもんです」
■04年には全国45校の学園祭に
さて、茨城県下妻市出身の磯山さんは、1996年に野村さんと「江戸むらさき」を結成。抜群にテンポの速いショートコントを得意として、当時人気だった「歌うボキャブラ天国」(フジテレビ系)などのお笑い番組に引っ張りだこになった。
中でも、第1回放送から出演したNHK「爆笑オンエアバトル」では26戦23勝の好成績を残し、若い世代に大人気。
「2004年には全国45校もの学園祭に呼ばれました。忙しすぎて、どこに行ったのかよく覚えてないんですよ。ハハハ」
その後、お笑い番組が減ったためライブ活動をメインに、NHK「土曜スタジオパーク」の司会や「トコトンハテナ」(テレビ東京系)のリポーターなどレギュラー番組を持っていた。また、2年前の結成20周年には中目黒ウッディシアターで記念の単独ライブを3日間にわたって開催。それがDVD販売されるなど、実力は誰もが認めるところだった。
「今、野村はピンで活躍中ですからね。店が持ち直し、いい従業員を育てられたら、少しずつでもお笑いの仕事も入れていきたい。ラーメンでお腹を満たし、お笑いで元気に!両立目指して頑張ります」
独身。下妻市内の実家から約30分かけて50tバイクで通勤している。
(取材・文 高鍬真之)
9/25(火) 9:26
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