0001湛然 ★
2018/09/24(月) 07:53:30.66ID:CAP_USER9後藤一也
2018年9月23日06時00分
ひざの関節は4本の靱帯(じんたい)に守られています。そのうちの一つ、前十字靱帯を損傷すると、方向転換ができなくなります。
手術以外に治す方法はなく、本格復帰に8〜9カ月はかかります。
女子サッカーチームのセレッソ大阪堺レディースのFW、玉桜ことのさん(20)は、2年前に右足、復帰して20歳以下のワールドカップ出場を目指していた今年4月に今度は左足の前十字靱帯を、それぞれ損傷しました。
2020年の東京オリンピックで、なでしこジャパンのメンバーに選ばれることを目標に、懸命にリハビリに取り組んでいます。
◆練習試合中、ひざが「ぐにっ」 強烈な痛み
ひざがぐにっと曲がり、その場に倒れ込んだ。2016年11月、大阪市内であった中学生男子との練習試合中だった。
大学に通いながら女子サッカーのセレッソ大阪堺レディースに所属する、FWの玉桜(たまざくら)ことのさん(20)は、右ひざに痛みを感じた。
相手選手とボールを競り合った際の一瞬のできごと。右ひざが内側に折れたようになって着地した。
激しくぶつかったわけでも、何かが切れた音がしたわけでもない。だが、痛みは強烈だった。不安が押し寄せてきた。
玉桜さんがサッカーを始めたのは、小学2年のときだ。2歳上の姉の背中を追うように、地元の奈良のチームに入り、男子に混じってボールを蹴り始めた。
ちょうど中学1年になる10年から、セレッソ大阪が女子チームを立ち上げると聞いた。友人と1期生のテストを受け、合格した。放課後に、奈良から練習場のある大阪まで移動し、サッカーに打ち込むようになった。
チームは13年から、女子サッカーの「なでしこリーグ」の下部に相当する「チャレンジリーグ」に参入した。若いチームで、試合に勝てず、泣いてばかりだった。
だが、そのころから、チームの仲間が、世代別の日本代表に選ばれ始めた。「いつか、自分も」。はっきりとした目標ができた。スピードを生かしたプレーを身につけると、試合でもゴールを決められるようになった。
16年9月、18歳以下の日本代表候補の国内合宿に初めて招集された。18年の20歳以下のワールドカップ(フランス開催)に、日本代表で出場するのが新たな目標になった。
「もっとレベルを上げて、がんばっていこう」と母親(45)も応援してくれた。16年は公式戦で計10得点以上をあげた。チームはなでしこリーグ2部で3位になり、1部昇格も見えてきた。
右ひざのけがは、そんな矢先のことだった。前十字靱帯(じんたい)を損傷し、半年以上復帰できずにいる後輩たちの姿が頭をよぎった。
翌朝起きたら、右ひざが曲がらず、大きく腫れていた。大阪市内の病院を受診した。画像検査の後、医師に告げられた。「前十字が切れています」
(>>2以降につづく)
小学生の頃、プレーする玉桜ことのさん=本人提供
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180920004454_comm.jpg
玉桜ことのさん(左)
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180919005528_comm.jpg
セレッソ大阪の 玉櫻ことの 選手
https://pbs.twimg.com/media/CuU1ALJVMAI_ESS.jpg
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https://www.asahi.com/articles/SDI201809200724.html