騒動後初メディアに登場、豪のテレビ番組での発言を英メディア

テニスの4大大会、全米オープン女子シングルス決勝で世界ランク7位の大坂なおみ(日清食品)に敗れたセリーナ・ウィリアムズ(米国)。決勝の舞台では審判への暴言やラケット破壊でペナルティを受けた後、敗戦後の記者会見で性差別を訴えるなど物議を醸していた

 GS優勝23回の女王らしからぬ振る舞いに各国メディアや現役世界ランカーから批判の声が高まる中、セリーナは豪メディアに大会閉幕から初めて登場。コーチが認めたスタンドからの指導という反則についても完全否定している。

 主審への抗議、ラケット破壊。そして、敗戦後の性差別の主張……。大坂の初のグランドスラムという晴れ晴れしい表彰式のはずが、ブーイングが吹き荒れるきっかけを作ったセリーナ。オーストラリアのテレビ番組「ザ・プロジェクト」で大会閉幕後、初めてメディアの前に登場したという。英紙「デイリーメール」が報じている。

 セリーナが荒れ始めたのは劣勢の第2セット序盤だった。コーチのパトリック・ムラトグルー氏は客席からハンドシグナルによるジェスチャーで指示。ラモス主審はコードバイオレーションで警告を出した。

 これに対して、セリーナは逆上。チェアアンパイアの前に詰め寄りまくし立てた。それでも怒りの収まらないセリーナは、ラケット破壊、主審への暴言などでペナルティを受けることになった。

ラモス主審による性差別はあったと主張続ける

 同紙によると「彼はジェスチャーを見せたと言っていた。彼が何を言っているのか理解できない。我々はシグナルなど見せていないのだから」とセリーナは主張しているという。

 だが、ムラトグルー氏は敗戦直後にコーチングの事実をあっさりと認めたことも伝えている。スタンドで全米中継していたESPNの取材を受け、元女王リンゼイ・ダベンポートさんの直撃を受けた名参謀は「正直に言うけど、私はコーチングをしていた。彼女は私を見ていなかったと思うけどね」と話していた。

 さらに試合後には男子の試合ならペナルティを受けなかったはず、としてラモス主審に対する性差別を主張したが、記事によるとセリーナは「私は理解できない。女子だというだけで、男子の半分のことですらできないなんて」とコメントしているという。

 頂上決戦で手本とは呼べない振る舞いに出てしまったセリーナ。現役選手からも批判を浴び、当初はセリーナを支持していた全米テニス協会長も、ラモス氏に対して謝罪するなど、当初とは明らかに風向きが変わってきた。ここまでは自らの非を認めていないセリーナ。今後も発言が注目を集め続けることになりそうだ。

9/17(月) 12:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180917-00037166-theanswer-spo