女帝「塚原千恵子」が懺悔の「全真相告白」5時間(1/2)

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 大衆が標的を求めているのか、集団リンチさながらの罵詈雑言合戦が盛んな今日このごろ。いま、その最前線にいるのが「女帝」と呼ばれるこの人だが、そもそもは暴力の告発者ではなかったか。本人にそう促すと、噤(つぐ)んでいた口を開き、「真相」を滔々と語った。

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〈パワハラで体操界を支配する“女帝”――。日本体操協会の塚原千恵子女子体操強化本部長(71)について、連日そんな報道が飛び交っている。体操界の私物化は捨て置けないと、テレビのワイドショーも週刊誌も、彼女を血祭りにあげんばかりの勢いである。

 きっかけは、速見佑斗コーチ(34)が暴力を理由に、体操協会から無期限の登録抹消処分を受けたことに対し、被害者である宮川紗江選手(18)が8月29日に会見を開き、処分軽減を求めるとともに、千恵子氏からパワハラを受けたと訴えたことだった。直後から、千恵子氏は年端もゆかぬ少女を力で押し潰す、あるいは支配しようとする極悪人として扱われている。

 だが、速見コーチの暴力問題はどうなったのか。暴力の罪はパワハラより軽いのか。本誌(「週刊新潮」)はそんな疑問を抱き、速見コーチが処分されるに至った経緯を細かく検証した。

 すると、千恵子氏が暴力問題を露見させて宮川選手を速見コーチから引き離し、あわよくば自分のクラブに引き抜こうとした、というワイドショー流の説明では、筋が通らないことが判明。本誌は独自の取材を重ね、それを千恵子氏にぶつけて問い質し、そこを糸口に、千恵子氏自身の口で「真相」を明らかにしてもらうことにした〉

 リオ五輪後、私が日本体操協会の指示で立ち上げた、2020東京五輪特別強化選手特別強化対策というプロジェクトがあります。その強化合宿の初日だった7月15日、私は会場のナショナルトレーニングセンター(NTC)で宮川選手と話をしました。

登録を抹消されていた速見コーチ

 ただ、このとき彼女が置かれていた状況は、いつもと違っていました。これまでずっと二人三脚で練習に取り組んできた速見コーチのもとを離れて、一人だったのです。きっと不安だったことでしょう。そんな彼女に、私はぶっきらぼうな、威圧的ともとれるような態度で接し、恐怖感を与えてしまった。そのことをまず、宮川選手にお詫びしたいと思います。

 なぜ、このときNTCに速見コーチがいなかったのか。それは、この時点で宮川選手が所属していた体操クラブが、合宿直前に速見コーチの登録を抹消していたからでした。

 実は、宮川選手はそのクラブと少しトラブルになっていました。今年6月、群馬県高崎市で行われた種目別選手権大会でのこと。彼女はそこの所属として出場するのに、Tシャツに「DASH」というロゴを入れてほしいと言ってきた。DASHとは大阪体育大学が設立したアスリート育成基金のことで、体操クラブの代表は、宮川選手が自分のクラブの専属のつもりでいたので、驚いたんですね。

 そこで、この代表がいろいろ調べると、別の問題も浮上したんです。宮川選手は昨年10月、速見コーチと一緒に、それまで所属していた埼玉県のS体操クラブを離れましたが、その原因が暴力だったことがわかったのです。S体操クラブの代表たちから当時所属の体操クラブ宛てに、速見コーチは宮川選手に体罰や暴力を繰り返し行っていたとの訴えが寄せられた。周囲の選手やコーチも、酷すぎると悲鳴を上げていたそうで、それがわかったため、7月10日、速見コーチはクラブから指導者としての登録を外されたわけです。

〈合宿が始まる以前に、速見コーチは、宮川選手が所属するクラブとの間のトラブルが原因で、彼女を指導できなくなっていたわけだ。加えて、コーチや選手たちがNTCに集まるこの時期、暴力問題は、奇しくも別の方向からも浮上していた〉

つづく

9/12(水) 8:00配信 新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180912-00548584-shincho-spo

1 Egg ★ 2018/09/13(木) 06:17:54.11
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