永野芽郁(18)がヒロインの鈴愛を演じる連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)も、残り1か月の放送を残すばかり。
鈴愛が漫画家をやめて、結婚、出産、離婚を経験した東京編の後半は駆け足すぎたこともあり、
視聴者からの評判も良くなかったが、最終盤を迎えてネット上には好意的なコメントがあふれている。
やはりファンからの評価も上々だった、9月1日の放送回を振り返ってみよう。

鈴愛は和子(原田知世/50)が生前に残していた手紙を、律(佐藤健/29)に渡す。
そこには和子の、息子を想う優しい言葉がつづられていた。律は大阪に向かい、妻のより子(石橋静河/24)に会う。
そして亀裂の入っていた夫婦関係をやり直し、アメリカに来てほしいという気持ちを伝える。一方、岐阜では弥一(谷原章介/46)が鈴愛に、律を支えてくれたことについて礼を述べる。
そして東京に旅立つ鈴愛は律を呼び出し、2人でいつもの川へ出かけた……。

この放送のラストは鈴愛と律が、静かに抱き合う感動的なシーン。ネット上では「いつまでもこのままでいて」「まるで最終回みたいでした」と、賞賛の声があがっていた。
しかし、毎日『半分、青い。』についてつぶやかれたツイッターを眺めている私にとって、視聴者のこのリアクションはちょっとした驚きだった。

というのも、少し前までは、大人になっても鈴愛が律と親密な関係であることを好ましく思わない人々から、辛口なコメントが寄せられていたのだ。
独りよがりで子どもっぽい鈴愛の性格にも、手厳しい意見が飛んでいた。
「普通に主婦してる人なら鈴愛は腹立つし、より子を応援したくなると思うなぁ」、「鈴愛が自分勝手すぎて、もう見るのが嫌になってくる」など。
これらは『半分、青い。』ファンから見ても、なるほど気持ちは分かる……というツッコミだったわけだが。

■『半分、青い。』が最終回に向けて動き出した!

どうやら、ここ数週間で視聴者の『半分、青い。』に対する意識が、変わってきたのではないだろうか。
この9月1日の放送回もそうだが、律の母である和子が亡くなるシーンや、鈴愛がブッチャー(矢本悠馬/28)や
菜生(奈緒/23)と子ども時代を回想するシーンなど、ここのところ涙を誘うシーンが増加している。
放送開始から長らく見てきた視聴者がウルっときてしまう場面も多く、満足度が高い感動回を連発中なのだ。
これが視聴者の姿勢を軟化させ、「最後まで優しく見守ろう」という気持ちを生んでいるのでは?

もともと感動シーンが多く、見せ場たっぷりだった『半分、青い。』だが、最終盤にきてギアを一つあげてきた印象だ。
放送終了まであと1か月を切ってしまったが、心地よくゴールテープを切るための鍵はズバリ、この感動シーンの使い方だろう。
これから視聴者を泣かせる名場面がどれぐらい用意されているかで、“名作”と呼ばれるドラマになるかどうかが決まってきそうだ。

もちろんコロコロと展開が変わる、ジェットコースター的展開も魅力ではある。
感動シーンを楽しみつつ、最後の最後までストーリーに振り回されるのを楽しみたい。

http://dailynewsonline.jp/article/1517447/
2018.09.08 07:00 日刊大衆

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