4日放送のテレビ朝日系情報番組「ワイド!スクランブル」(月〜金曜・前10時25分)では、体操女子で16年リオ五輪代表の宮川紗江(18)から
パワハラを指摘された日本協会の塚原千恵子・強化本部長(71)の夫で塚原光男副会長(70)の単独インタビューを放送した。

 塚原氏と妻の千恵子氏は2日に、代理人を通じて声明を発表し、「宮川紗江選手に対して直接謝罪をさせて頂きたい」との意向を示した。今回の問題は
夫妻の「落ち度」が原因とし、「宮川紗江選手に対する謝罪」とした声明の中に「お詫(わ)び申し上げます」「申し訳なく思っております」などと
謝りの言葉を10回も並べた。

 3日に同局の単独取材に応じた塚原氏は宮川に向けて「もっと配慮を持って、ガバナンスをしっかりしてですね、こういう状況にならないように、
こんなマスコミに囲まれることにならないようにね、すべきだったという反省も含めて、宮川選手には大変な迷惑をかけた。それをお詫びしたいと思ってます」と
改めて謝意を口にした。

 千恵子氏の現状については「今回のことで参ってるのは(千恵子)強化本部長でね。ドーハの世界選手権も目の前にしてのことですから。こうなるとは
想定もしてなかったことで。ちょっと心身共に疲れてる状態です」と説明。自身の責任の取り方について問われると「第三者委員会の判定がすべて。
調査結果を待ってですね」と話した。

 一方で、塚原夫妻が7月15日に宮川に対して行った聞き取りについて、速見佑斗コーチ(34)の暴力のほかに、宮川のスポンサーの“二重契約”問題に
ついて調査する目的もあったと明かした。番組が取材した関係者によると、宮川は今年5月、速見コーチの働きかけでAという団体と契約。しかし契約後に
Bという別の団体と契約していることが分かり、A側は体操協会に調査を依頼していたという。

 塚原氏は「宮川選手の所属の問題は弁護士をつけてお金も絡んでいるような話も出てきたものですから、それはちょっと強化上問題がないのかということも含めてね、
(聞き取りで)強化本部長として最初にお話しました。契約上のトラブル、二重ですかね」と語った。

 しかし、番組の電話取材に応じた宮川の代理人弁護士は「合意の上で契約している。ただ単にスポンサーを2つ持ってるというだけの状態。
法律上何ら違法ではない」と主張した。

スポーツ報知
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