9/3(月) 14:00配信 withnews

「Superfly」として活動する歌手、越智志帆さん(34)は、10代の頃は「劣等感を意識していた」という。

■コミュニケーションに劣等感

――越智さん自身も、中学生の時にはコンプレックスがありましたか。

 コミュニケーションについて、大きな劣等感を持っていました。明るく楽しく話す同級生の様子を見て、自分も同じ年齢なのに、どうして私はうまくコミュニケーションがとれないんだろう、って。考えていることや悩んでいること、答えが出せたことも含めてうまく言語化できない。かといって笑いにも変えられなくて、泣くとかわめくとか、家族を困らせるとか、そういうことがすごく苦手でした。

 小学生のころから、なんで自分はここに生まれたのだろうかということを難しく考えて思い悩んでいました。自分は何の役割があって生まれたのかな、とか、答えのないこ

■「声が好き」と言ってくれた友達

――どんなことがあって、その気持ちは少しずつ変わっていったのでしょうか。

幼なじみの言葉が胸に残っています。子どものころ、彼女が私に「(越智さんの)声が好きなんだ」と言ってくれたんです。それも「話し声が好き」って。夕暮れ時だったかな、川で魚をつついて遊んでいる時に、ふいに。

 それがとてもうれしかった。声って自分の努力とかではなくて、自分の持っているままのものです。私の中の素材を「いいね」と思ってもらえたように思いました。少しずつ歌を歌う機会も増えて「その歌がいいね」と言ってもらうこともありましたが、彼女のその一言で、ああこれでいいんだって思いました。人から言われてうれしかったことの最上級かもしれません。

■「満足している?」と問いかける

――好きなことが見つからない、何がしたいかわからないという子どもも多いかもしれません。

中学生の時に、私は自分を責めることが得意でした。でも今は、自分が今を楽しんでいるかどうか「満足している?」と自分に問いかけるようにしています。自分自身の心をちゃんと喜ばせる。それが一番いいのではないかと思います。だから自分に聞いてみてほしいです。「私は大丈夫かな?今を楽しんでいる?」って。


Superfly 越智志帆(すーぱーふらい おち・しほ) 1984年、愛媛県生まれ。2007年「ハロー・ハロー」でデビュー。代表曲「愛をこめて花束を」など多数。NHK「みんなのうた」でも放送中の「Gifts」は、10月10日に発売される。


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