2018/08/30 19:51
一般紙とスポーツ紙には大きな違いが。さらに新聞ごとに見方も割れている。
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Yoshihiro Kando 2018/08/30 19:51

体操指導とパワハラを巡り、体操女子のリオ五輪代表の宮川紗江選手と日本体操協会が8月29日、それぞれ会見を開いた。
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時事通信

宮川選手は、自らのコーチだった速見佑斗さんから過去に暴力行為を受けたことを認めたうえで、「速見コーチと東京五輪で金メダルを目指したい」と語った。
速見コーチは、「指導中に暴力行為があった」として、日本体操協会から無期限の登録抹消処分となっている。

■ 宮川選手はコーチへの処分見直しを、協会はその正当性を訴えた。
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一方で日本体操協会も会見し、山本宜史専務理事は「選手が暴力を許容しても協会は許さない」と語り、速見コーチに対する処分には問題が無いとの認識を示した。

■ 真っ向から対立する主張。各紙はどう報じたのか。
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Yoshihiro Kando/BuzzFeed

■ 読売 「選手とコーチの共依存が見え隠れ」
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読売新聞はスポーツ面で「指導体制の健全化が急務」との見出しで解説を掲載。「男性指導者と女子選手の間では、どんな指導でも互いに正当化してしまう『共依存』に陥りやすい」との識者の言葉を伝えた。
幼い頃から指導を受けてきた選手が、暴力を「愛のムチ」と受け取った可能性を示唆。どちらかというと、協会に近いスタンスともとれる内容だ。

さらに「競技団体は複数のコーチで一人の選手の面倒を見るような指導体制をつくるべき」との提言を報じた。

■ 朝日、産経は論評を加えず
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朝日新聞と産経新聞はいずれも、社会面だけで報じた。

宮川選手がまず記者会見を開き、速見コーチへの処分軽減と指導の継続を訴えたことと、その後に体操協会側が会見し、処分の正当性を主張するという事実関係の記述に終始した。

>>2以降へ続く