市内はお祭りムード!


快挙から一夜明けた19日、秋田の街は歓喜に沸いていた。

JR秋田駅改札のすぐ脇には、金足農業高校の応援ボードがあり、「ベスト4おめでとう!」や「金農感動をありがとう」など寄せ書き状態。
街のガソリンスタンドには「がんばれ!金農」と応援メッセージが貼ってあり、さらに、まだベスト4なのにも関わらず早くも10%割引のセールを始めるお店まで出てきている。

市内のいたるところでお祝いムードだが、ベスト4進出の瞬間に至っては、
大型商業施設で2階や3階のお客さんも大型スクリーンに映し出された試合映像に釘付けで応援。

別の商業施設に設けられた仮設のパブリックビューイングは満席状態で、準決勝進出を決めた瞬間は、全員総立ちでお祭り騒ぎだった。

実際に金足農業高校を訪ねてみると、のどかな風景の中に農業高校というだけあって、校内には広い田んぼや畑が見えている。
野球部員がよく来るという「てっぱん焼き 大雅」の店主・大生義さんは、「甲子園出場を決めた2日後かな?
監督が連れて来て部員たちが遠慮して食べていました、あの時は。おごってくれるって言ったからかな(笑)」と明かした。

甲子園出場を決めた部員たちの人気メニューは、塩味ベースに酸味の効いたスーラータンメン。
大さんは「神がかり的な勝ち方をしているから、月曜日も神風吹けば良いんだけど…」と話した。


願うのは、悲願の秋田県勢初優勝。


実は、秋田県勢は2000年以降、初戦や2回戦敗退が多く、奮わない結果だった。
ほかの東北の県からは、ダルビッシュ有選手や菊池雄星選手、大谷翔平選手といった選手を輩出し、準優勝校も出る中で秋田は遅れを取っていた。


そんな中、秋田県勢に巡ってきた甲子園優勝のチャンス。しかも、優勝なら東北勢で初の快挙となる。

だが、県内に喜びの声が広がる一方で、頭を悩ませることがあるという。
スポーツジャーナリストの田尻賢誉さんは「お金の問題です。滞在費がなくなってきているという話です。
東北地方の監督さんや関係者に聞いたのですが、1試合で1000万円かかるっていうことです。
連戦になると応援団も宿泊しないといけないので、そうすると宿泊費もまたかかりますので」と金足農業高校の快進撃に予想外の問題も起きているようだ。
https://www.fnn.jp/posts/00351960HDK