「第100回全国高校野球選手権・3回戦、大阪桐蔭3−1高岡商」(16日、甲子園球場)

 悪夢がよみがえった。2点リードの九回、2死二塁。投手の柿木(3年)を囲んでマウンドに集まった大阪桐蔭ナインが、苦笑いで顔を見合わせた。二塁手の山田(3年)が思わず「仙台育英戦やん」とこぼす。主将の中川(3年)は「去年の二の舞にはならんぞ」と気合を注入し、ポジションに散った。

 状況が酷似していた。昨夏の3回戦、仙台育英(宮城)の九回に柿木が打たれ、悪夢の逆転サヨナラ負け。痛打を浴びる直前、中川は一塁手としてベースを踏み損ねるミスを犯し、敗戦のきっかけを作っていた。「あの日を忘れたことは一日もない」と中川。だからこそ、この日の九回のピンチでは自らタイムを取り、間を取った。

 西谷監督も「日にちは違えど、(去年と同じ)第4試合で一塁側。野球の神様に大阪桐蔭がどれだけ成長しているのか、試されているような感じでした」。悪夢を振り払うように、最後の打者をきっちり仕留めてゲームセット。「選手たちの大きな成長が頼もしく、うれしく映りました」とうなずいた。

 中川は「去年、超えられなかった壁を超えられて、ホッとしました。先輩に報告できればと思います」と、安どの笑み。悪夢を消し去り、史上初となる2度目の春夏連覇まであと3勝。準々決勝では浦和学院(南埼玉)と対戦する。


2018.08.16.
https://www.daily.co.jp/baseball/2018/08/16/0011548418.shtml

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