森保一監督が率いるU-21日本代表は、16日にアジア大会のグループリーグ第2戦でU-23パキスタン代表と対戦する。初戦から中1日という厳しいスケジュールではあるが、勝利して決勝トーナメント進出を決めたいところだ。ネパール相手に苦戦を強いられ逆風が吹き荒れる中、若きサムライブルーに必要なこととは何だろうか。(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

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森保J、岩崎悠人の突進力が逆風を追い風に変えるか。パキスタン戦で「全員戦力」の証明を
森保一監督はアジア大会で難しいチーム作りを強いられている【写真:Getty Images】
●準備が終わらないアジア大会、準備できない日本代表

 インドネシアで開催されているアジア競技大会。サッカーをはじめとして、ハンドボールやバスケットボールなども18日の開会式を前に戦いの火蓋が切って落とされた。

 しかし、お世辞にも運営が順調とは言えない。サッカーのU-21日本代表が滞在しているチカランから、タクシーで大渋滞をかき分けて1時間半ほどかけてジャカルタ市内中心部へ赴くと、開会式を3日後に控えながら、まだ工事中の競技会場がいくつもあった。

世界中から報道陣が集まるメインプレスセンターの隣にはフェンシングの会場が設けられているが、絶賛工事中。
競技が始まっているバスケットボールの会場も最終整備が終わっておらず、水泳が行われるプールも工事中の箇所が残っている。
残された時間はわずか、できることも限られている中で、なんとか形を整えなければいけない。
アジア大会そのものの現実は、なんとなく森保一監督率いるU-21日本代表にも重なるような気がした。

グループリーグ初戦のネパール戦に1-0で勝利し、一夜明けた15日。
U-21日本代表は午前中に前日の試合に出場しなかったメンバ−と、終了直前の数秒間ピッチに立った岩崎悠人を加えた7人のみで練習を行った。

チカランから車で1時間ほどの移動を強いられた練習会場は、とてもいい環境とは言い難い。
ピッチは見た目でわかるほどに荒れており、そこらじゅうに凹凸がある。
グラウンダーのパスは満足に転がらず、攻撃陣とGKはシュート練習、守備陣は空中戦の確認といったように、実施可能なメニューも限られていた。

●パキスタン戦は「全員戦力」を証明する試合に

森保監督も「ピッチ状態を考えて、できることで次の試合につながることを考えてやりました」と説明。
ネパール戦前日は別の会場で練習だったが、そこでも“アジアの洗礼”を受け、現時点でチーム全員が揃って戦術の確認をする時間が十分にとれていない。
夜間照明の明るさが十分ではなく、ボールが見えづらいことでフィジカル中心のメニューに切り替えざるをえなかったという。

だが、アジア大会そのものも、U-21日本代表にも、時間的な猶予は残されていない。次の試合はすぐにやってきてしまう。
グループリーグ突破がかかった第2戦のパキスタン戦は、もう16日、つまり今日行われる。

パキスタンは初戦でベトナムに0-3で敗れた。スコア以上に実力差が見られ、29本ものシュートを雨あられのごとく浴びた。
それでもネパールのように組織的に日本対策を講じられれば、侮れない相手にになる。決して簡単に勝てる相手ではない。

過密日程ということもあり、ネパール戦から大幅なメンバー変更も必要になるだろう。森保監督も「メディカルともコンディションのところを相談しながら。
選手の状態を見ながら決めていきたい」と語り、「フィールドプレーヤー18人、GK2人、全員戦力」とチームの20人に同等のチャンスがあることを強調していた。

もちろんネパール戦をベンチから見守った選手たちは虎視眈々と、その胸に野心を秘めてアピールの機会を窺っている。
シュート22本を放ってわずか1得点に終わった初戦のモヤモヤ感を払拭するため、特にアタッカー陣には奮起が求められるところだ。

最終盤に交代出場した岩崎は、ベンチやウォーミングアップエリアから試合を見ていて「ボールを持ちながら、なかなかシュートチャンスができなかったり、最後のところが合わなかったり、
先制点は早い時間帯に取ったんですけど、その後苦しい時間が多かった」と感じたと話す。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180816-00010003-footballc-socc
8/16(木) 12:25配信

https://i.ytimg.com/vi/0ElJ-bb0X9U/maxresdefault.jpg

https://www.youtube.com/watch?v=x-29wz0eqmc
【公式】ゴール動画:岩崎 悠人(京都)61分 愛媛FCvs京都サンガF.C. 明治安田生命J2リーグ 第15節 2018/5/20

●森保ジャパンに足りない「強引さ」を持つキーマン