【ズームアップ甲子園】10年ぶり出場の慶応(北神奈川)が中越(新潟)にサヨナラ勝ちした。2―2で迎えた9回二死一、二塁で宮尾(3年)が中前へ劇的な決勝打。今年創部130年の名門が意地を見せた。記念すべき100回を数える今大会、慶応ナインは高校野球の「次なる100年」に向けて、新たな風を吹かせようとしている。

 森林監督は新チーム結成直後、ナインに「日本の高校野球を変える。長髪でも勝てることを証明しよう」と語りかけたという。その思いの根底には長年、慶応ナインが抱えてきた“違和感”があった。ある選手は「『高校野球=丸刈り』のイメージの中、ウチはその対極にあります。髪形にしても、部内の規律にしてもウチは確かに緩い。それゆえに心苦しい思いをしてきた」と吐露する。この日、対戦した中越のある選手は「どうしても、心のどこかで『長髪のチームには負けたくない』という気持ちが出てしまうんです」と偽りなく言った。これまで幾度となく受けてきた“やっかみ”にも似た視線に慶応ナインは「長髪だからとか、規律が緩いからとかは関係ない」と言い切る。

“見た目”が技量や強さと直結することはない。だが、現実として周囲はそういう目で見ていると感じてきた。だから「風潮を変えたい」と声を揃える。「ウチみたいなチームが勝ち上がって、高校野球の旧態依然のイメージを払拭したい」「最前線を行っているのは僕らだ、という信念がある」。そんな慶応ナインの訴えは勝ち上がることで説得力は増す。赤松部長も「変えたい思いは強い。そのためには、良いチームというだけじゃダメなんです。やっぱり勝たないとついてこない」と言葉に力を込める。

 慶応の教育理念は「独立自尊の気風にとみ、自主性と気品を重んじ、将来『全社会の先導者』となる人材を育成する」とある。慶応にとっては、高校野球新時代への挑戦の大会だ。

2018年08月06日 16時30分
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/1085200/

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