00013倍理論 ★
2018/07/25(水) 17:04:32.37ID:CAP_USER9国際サッカー連盟(FIFA)によると、期間中の1カ月に観戦、視聴した人は全世界で35億人を超えるとしていた。世界中で、2人に1人が見ている計算になる。
人が集まるところにビジネスが生まれ、お金が動く。W杯の場合、その数字は半端ない。
◆26年W杯は1.5兆円
FIFAは6月13日に行った総会で、2026年のW杯を米国とカナダ、メキシコの3カ国共催とすることを決定した。同大会によるFIFAの売上高は約140億ドル(約1兆5600億円)になると試算した。まさにビッグイベントである。
“規模”は日本が支払った放映権料の推移でもわかる(金額は推定)。
日本で初めてW杯が放映された1970年のメキシコ大会はわずか8000万円だったが、21世紀に入って一気に高騰。2002年日韓共催では60億円、06年ドイツが140億円、10年南アフリカは170億円、14年のブラジルは400億円、今年のロシアは600億円…。いまや天井知らずである。
大会運営は放映権の他、スポンサーの存在は欠かせない。企業はなぜ高額投資するのか。
急速に進むグローバル化が根底にあるといえる。eコマースなどインターネットの進化によってビジネス形態が大きく変化している。小さな国内から大きな世界がターゲットになっている。そこで誰もが気軽に楽しめて関心を示すサッカーなどのスポーツは、企業にとって格好の投資のツールなのである。
投資側にとって、企業の特徴や個性をはっきり提示し、共通したイメージで顧客が認識できるようなCI(コーポレイティッド・アイデンティティー)戦略を高め、スポーツという娯楽をサポートするという社会貢献も享受できる。一石二鳥なのである。
いま、日本国内でもスポーツビジネスは魅力分野として存在する。22日、サッカーのJ1リーグが再開した。象徴がヴィッセル神戸。“世界的スーパースター”、前スペイン代表主将、名門バルセロナから移籍したMFアンドレイ・イニエスタ(34)の存在である。
3年契約で年俸は2500万ユーロ(約32億5000万円)。Jリーグ史上過去最高である。今季J1リーグ18チームの選手の平均年俸は、約2661万円。球団別年俸総額でも最高は、神戸の17億2290万円(Jリーグの金額はサッカー・マネー・ネット調べより)。神戸会長の三木谷浩史氏は言った。
「彼の世界最高峰のプレーは神戸のみならずJリーグ、日本サッカー、そしてアジアに良い影響を与えてくれる」
楽天は17〜18年シーズンからスペインのバルセロナとパートナーシップ契約。4年総額2億200万ユーロを投資した。
また米NBAウォリアーズとも、今季から3年総額600万ドルでジャージーパートナーシップを締結し、さらにNBAの国内ライブ放映権などにも今季から5年総額2億2500万ドルを投資している。
ワールドワイドなスポーツを支援することで、ネット通販などを世界規模で拡大しようとする狙いが見え隠れする。
◆経済規模3倍5.5兆円
プロ野球界では05年に楽天、ソフトバンク、12年からDeNAとIT企業が参入。つい先日ZOZOTOWNの前沢友作社長が「プロ野球を持ちたい」と意欲を示した。
Jリーグでは16年、大手通販のジャパネットがV・ファーレン長崎の経営に乗り出し、今年の4月、トレーニングジムを全国展開するRIZAPが、湘南ベルマーレの経営権を取得している。
2年後には東京五輪がある。政府が発表した日本再興戦略2016では、25年までにスポーツ産業の規模を5.5兆円に拡大するという。現在の3倍である。今後、スポーツビジネスはますます活発化しそうである。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180725-00000502-fsi-bus_all