ヴィッセル神戸に加入した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、Jリーグデビューが間近に迫っているが、世界的スーパースターの日本上陸は一家で運営するワイン事業にも大きな恩恵をもたらしているようだ。ブラジル経済紙「Valor」が報じている。

イニエスタはロシア・ワールドカップ(W杯)にスペイン代表の主将として臨んだが、結果はベスト16で敗退し代表引退を表明。大会前の5月に、下部組織から在籍してきたバルセロナを離れ神戸に移籍することを発表しており、イニエスタにとって今夏はサッカーキャリアにおいて大きな区切りとなった。

 一方で、イニエスタの神戸移籍が決定してからは、一家で保有するワイナリー「ボデガ・イニエスタ」が絶好調だという。活躍の場を日本に移したことで、アジア市場で爆発的な売り上げを見せており、ワインが完売している状態が続いているという。

 ワイナリーのCEOを務める父親のホセ・アントニオ・イニエスタ氏は、イニエスタがバルセロナで活躍し始めたのと同時に、ワイン事業も波に乗り始めたことを明かしている。

「ワインは常に我々ファミリーにとって伝統的なものだったが。ワイナリーをオープンする上で経済的なパワーがなかった。アンドレスが世界的なフットボーラーになる前の話だがね」

昨年の生産量は2010年の500%増

「ボデガ・イニエスタ」は昨年、1200万本の瓶を生産しており、これは2010年に比べて500%増だという。また、7年前まではスペインのみの市場となっていたが、その後販売国を広げて昨年には売り上げの60%を海外が占めるようになったという。

 神戸のオーナー企業である楽天とも提携して販売していることもあり、日本での売り上げも右肩上がりとなっている。

「アンドレスが日本に移籍した今、これを機に我々は国際的にさらなる拡大を進めるつもりだ」

 ホセ・アントニオ・イニエスタ氏は日本やアジアでの、より一層の発展に並々ならぬ野心を燃やしていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180721-00123512-soccermzw-socc