イングランド代表は現地時間14日、ロシア・ワールドカップ(W杯)3位決定戦でベルギー代表と対戦し、0-2で敗戦。連敗で大会を終える形となったものの、欧州メディアはMFルーベン・ロフタス=チークに光明を見出している。

 28年ぶりに準決勝進出を果たしたイングランドだが、延長戦の末にクロアチアに1-2と敗戦。3位決定戦では、グループリーグ第3戦で0-1と一度敗れたベルギーと再戦。因縁の“第2ラウンド”となったが0-2と力及ばず、4位で大会を終えた。

 一方で欧州メディア「ユーロ・スポーツ」は、失意に沈むイングランドのなかで、キラリと輝いた光明を見出すことができたと指摘している。それは、この日ベルギーの守備陣にフィジカルを活かしたドリブルで脅威を与え続けたイングランド1部クリスタル・パレス所属のMFロフタス=チークだ。

「ロフタス=チークはイングランドでこの日、最も輝きを放ったベストプレイヤーだ。中央からスルスルと持ち運び、クレバーな動き出しとオン・ザ・ボールのクオリティーは好影響を与え続けた。彼はイングランドの壮大な未来であることを示した。大会で見せたのは、実力の一片に過ぎないのかもしれない」

当時から“バラック2世”と評された逸材
 22歳のロフタス=チークは193cmの長身で、屈強なフィジカルを兼備。ボールを前に運ぶ推進力を持ちながら、ボールコントロールやパス精度にも長けたプレーヤーだ。チェルシーの下部組織で育ち、18歳でトップデビューを果たし、当時から国内では“バラック2世”として期待を寄せられてきた。

 しかし、ワールドクラスがひしめくチェルシーでは出番を勝ち取れず、昨夏クリスタル・パレスに移籍。すると、瞬く間にその才能が開花した。

 1966年大会以来となるイングランドのW杯制覇はロシアの地で叶わなかったが、若きタレント軍団は優勝候補として4年後のカタールW杯に乗り込むだけのポテンシャルを十分に秘めている。次大会では、さらなる進化を遂げたロスタフ=チークの姿を見ることができるだろうか。


バラック二世画像
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その他イングランド期待の若手
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