テレビ朝日「2018 FIFAワールドカップロシア 日本代表選手の日記独占入手SP」(13日放送分)では、日本代表選手らのコメントにより日本の今大会を総括。槙野智章が大会中に綴っていた自身の手記も紹介された。

念願のW杯出場を果たした槙野だったが、第1戦、第2戦と出場機会はなかった。悔しい思いを抱きながらも本田圭佑の一言によってチームのサポートに徹した槙野だったが、グループリーグ第3戦のポーランド戦ではスターティングメンバーに起用された。

だが、ポーランド戦の試合終盤、日本代表はグループリーグ突破のため、これ以上の失点を防ぐべく敗戦を受け入れてパス回しに終始した。この戦い方には世界中で賛否を呼んだが、槙野は

「あの独特のスタジアムブーイングの中、よく続けられた事の方が何よりもの収穫だろう。残り10分の戦い方に対して色々思う事があるだろう。しかし、必要な作戦だったに違いない。最低限の仕事、結果を残しホッとしている」と綴った。

さらに槙野は番組のカメラに「『日本の恥だ』とか『これまで応援してきたものが崩れた』とか、色んな意見をもらった中で、逆に自分達の結束力をかなり深めた。だったら、1回掴んだファン、離れていったファンを次のベルギー戦でもう一度引き寄せようぜっていうのはチームの中ではありました」とも明かした。

また、番組では元チームメイトだった槙野と原口元気の絆を紹介。ベルギー戦でゴールを決めた原口は「無意識にそっち(ベンチ)に向かっていた。本当に彼(槙野)には感謝しています」と語り、槙野も手記に「原口元気が決めた。個人的には人一倍うれしかった。浦和に入団した2012年。チームから原口の教育係を任された。それからというもの、俺は1つ1つ厳しく接した。最初は本当に何もできなかった・・・。浦和からドイツに移籍する時には4万人の前でしっかりとスピーチもできるまでに成長した」などと後進の成長に目を細めた。

2018年7月15日 9時0分
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15015655/