史上最年少でプロ棋士になった藤井聡太七段(15)は15日放映されたテレビ棋戦の第68回NHK杯1回戦で今泉健司四段(45)に159手で敗れた。
今泉は2015年4月、戦後最年長のプロデビューとして話題を集め、藤井とはNHK杯が初対局。藤井の通算成績は81勝15敗になった。

今泉はプロ棋士養成機関の奨励会を年齢制限などで2度退会したものの、棋士の夢をあきらめず、プロ編入試験の対局で3勝1敗の成績を上げて合格した異色の経歴を持つ。
フリークラスからのスタートだったが、規定の成績を上げ、昨年度から順位戦(C級2組)に参加している。

この日放映されたNHK杯戦は、先手番の今泉が得意の中飛車、藤井が居飛車の対抗形になった。途中は藤井が優勢に立ったが、今泉が終盤に逆転して長手数の将棋を制した。

今泉四段は「泥仕合にする以外に勝ち目はないと思っていたが、一瞬の隙(すき)を突くことができた。将棋の神様がプレゼントをくれたんだと思う」と喜んでいた。
藤井七段は「中盤から少しずつミスが出た。終盤に大きく乱れたのが反省点です」と話した。【新土居仁昌】

7/15(日) 12:14配信
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