【カザン(ロシア)大島祥平】サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場し、決勝トーナメント1回戦でベルギーに2−3で敗れて戦いを終えた日本代表は4日、ベースキャンプ地のカザンから帰国の途についた。選手23人はそろって日本に帰国する。

 2大会ぶりの1次リーグ突破を果たしたが、あと一歩まで迫った8強を逃した悔しさも募り、試合直後はやりきれない思いを語っていた選手たち。3日はベースキャンプでチームミーティングを行い、現地では最後の取材対応が行われた。

 今大会で日本代表を退くことを表明した主将の長谷部(アイントラハト・フランクフルト)は「決めたのは大会前。自分の心の中で決めていた。今は終わった、やりきった感覚はある」。2010年南アフリカ大会から3大会連続の主将を務めたことを「年々、苦しい時間は増してきたかな。大変なことも多かったけど誇りの方が大きかった」と振り返った。

 W杯アジア最終予選中、負傷離脱した長谷部に代わってキャプテンマークを巻いたこともある吉田(サウサンプトン)は長谷部の話になると涙が止まらなくなり、「ずっと彼を見て、彼から学ぶことはたくさんあった」。今後に向けて「立ち止まってはいけない。サウサンプトンで厳しい戦いがまた待っているので一つ一つ結果を出していくだけ」と前を向いた。

 次回の2022年W杯カタール大会は目指さない意向を示している本田(パチューカ)は取材に立ち止まらず「ありがとう」という声かけに「こちらこそありがとう」とだけ答えた。香川(ドルトムント)は「昨日(ベルギー戦で)ああいう結末を迎えたので、今すぐ答えは分からないし、気持ちも体も休めて整理していきたい。代表を引退することはないと思う」と話した。

 今大会初出場で急成長した一人で、次代を担うことが期待される柴崎(ヘタフェ)は「(個人的に)攻撃面では通用する部分もあったが、守備面ではまだまだ物足りなさを感じている。課題を克服していきたい」と語った。

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