NPBの仲野和男パ・リーグ統括(57)、友寄正人審判長(60)と佐々木昌信審判(48)が23日、ほっともっとフィールド神戸のオリックス球団事務所を訪れ、
湊通夫球団社長、福良淳一監督(57)らと2時間にわたって会談。前日22日のオリックス―ソフトバンク戦(ほっともっと神戸)での誤審について事情説明を行い、
謝罪した。

 オリックス側は湊球団社長、福良監督のほか、長村裕之球団本部長、横田昭作球団本部長補佐、森川秀樹広報部長、久保充広管理部長が会談に出席した。
会談を終えて報道陣に対応した仲野パ・リーグ統括は「昨日の件に関して事情説明とおわびをしに来ました」と説明。友寄審判長は「今回の誤審でオリックスファンならびに
多くの野球ファンにご迷惑をかけたことをおわびします」と謝罪した。オリックス側からは3、4点の要望があったという。

 22日の試合では、ソフトバンク・中村晃が延長10回に放った右翼ポール際への飛球がいったんはファウルと判定されるも、ソフトバンク・工藤監督の
リクエストによるリプレー検証で判定が覆って2ランに。この一発が決勝弾となり、ソフトバンクが5―3で勝利した。しかし、試合後に審判団が映像を
約20分かけて見直し、責任審判の佐々木昌信二塁塁審が「判定が正確ではなかった」と誤審があったことを認める異例の事態に発展。試合は成立し、
記録の訂正もないという。

 ▽リクエスト 審判が必要に応じて実施していたリプレー検証を、監督から求められるようにした制度で、今季から導入された。検証の適用範囲は
「本塁打かどうか」「本塁でのクロスプレー」の2点から、全ての塁でのアウト、セーフの判定に拡大された。適用外は「ストライク、ボール」「ハーフスイング」など。
9回までに2回使える権利があり、判定が覆れば回数は減らない。延長では新たに1回可能。結果に異議を唱えると、退場処分となる。

スポニチ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180623-00000091-spnannex-base