英紙『The Independent』は「日本が批判を吹き飛ばす快勝! コロンビアはハメス投入のギャンブルに失敗」と題し、以下のようなマッチレポートを掲載した。
 
「今大会のどでかいアップセット(番狂わせ)だ。日本は序盤に得た数的優位のアドバンテージを最大限に活かした。ワールドカップ史上2番目に早い退場劇で、主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を必要としないほど明白なハンドだ。シンジ・カガワ(香川真司)が落ち着いてPKを決め、コロンビアはフリーキックのチャンスから同点に追いついて不屈の闘志を見せたが、後半はペースがガクンと落ちた」

 後半途中からコロンビアは温存していたハメス・ロドリゲスをピッチに送る。この采配については「やはり怪我の影響かまるで切れが足りなかった。効果的な存在ではなく、ホセ・ペケルマン監督はギャンブルに負けたのだ」と評し、「ケイスケ・ホンダ(本田圭佑)のCKからのユウヤ・オオサコ(大迫勇也)の決勝点は理想的だった」と称えた。
 
 そして、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任劇から2か月でチームを進化させた、西野朗監督の手腕も評価した。
 
「日本国内でバッシングに晒されたサムライブルーだが、相手が10人だったとはいえ、この試合では素晴らしいインプレッションを与えた。とりわけ中盤でのビルドアップが特筆に値し、以前のチームよりも整備された印象である。アキラ・ニシノは見事に逆境を跳ねのけたのだ」
 
 さらには英紙らしく、この日本の勝利がイングランド代表のプラニングにも影響を及ぼすだろうと見ている。
 
「イングランドはグループGを(ベルギーに次ぐ)2位で突破するだろう。ラウンド・オブ16で当たるのは(グループH首位の)コロンビアと見なしていたはずだが、このアップセットによってそれがポーランドはおろか日本になる可能性も出てきた。(代表監督の)ガレス・サウスゲイトは分析に大忙しだ」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180619-00042475-sdigestw-socc