「ロシアW杯・H組、コロンビア−日本」(19日、サランスク)

 番狂わせを起こすための必須要素は、やはり相手エースを封じられるかどうか。し烈な南米予選を通じて安定した戦いを見せたコロンビアだが、その中身を見ると、多くの攻撃が司令塔MFハメス・ロドリゲスを経由したものだ。

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 ロドリゲス以外にもFWファルカオ、MFのJu・クアドラードなど、世界屈指の選手をそろえる。ただ、この2人にしても独力打破を信条とするタイプではなく、周囲との連係からチャンスを迎えるシーンが多いことを考慮すると、ボールの出どころであるロドリゲスを封殺することが勝利への近道となるだろう。

 コロンビアは南米勢によく見られるメンタルに“ムラ”のあるチームではない。3月の親善試合・フランス戦では、敵地で0−2とされるも、そこから逆転勝利を果たした。日本には相手エースを封じながら、辛抱強く、勝機をうかがう精神面の強さも求められる。

 1次リーグで日本が入ったH組は、大会中で最も遅く初戦を迎える。既に前回覇者のドイツが黒星発進となり、盤石の強さを見せていたブラジルもスイスと引き分け。初出場のアイスランドが強豪アルゼンチンと引き分けるなど“波乱”の流れはある。

 金星を挙げたチームや、強豪に大健闘したチームの共通項は、チーム全体の豊富な運動量と燃えさかる闘争心を備える部分だろうか。まずは強豪相手に勇敢に戦う姿勢こそが、奇跡への第一歩となる。(デイリースポーツ・松落大樹)

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