サッカー・ワールドカップ(W杯)のロシア大会は19日、いよいよ日本代表が1次リーグ初戦のコロンビア戦に登場する。開幕間際の監督交代もあり、決勝トーナメント進出には不安も残るが、家電やビール、関連グッズなどの販売増を当て込む多くの企業が、4年に一度のW杯商戦を最大限盛り上げようと力を入れている。

 家電量販店のビックカメラは、高画質な4K対応テレビの購入者を対象に、ポイント上乗せや値引きなどのキャンペーンを展開。「もともと購入を検討していた顧客を後押しする」狙いもあるが、5〜6月の4Kを含む大型テレビの売り上げは全店で前年の同じ時期より約3割増えていると話す。

 キリンビールは3月から、主力の「一番搾り」の限定デザイン缶を含む応援キャンペーン商品を展開。売れ行きは「想定以上に好調」(広報担当者)で、対象商品の3〜5月の販売量は目標の約2倍に達したという。

 東京都豊島区の西武池袋本店は、代表ユニホームのレプリカやタオルなどの関連グッズ売り場を設置。顧客はパブリックビューイングなどに出掛ける若い男女が中心だが、販売は前回ブラジル大会の時に比べやや低調だ。広報担当者は「1次リーグ突破が厳しそうなためかもしれない」としながらも、日本代表の活躍で商戦が活気づくことに期待を寄せる。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180619-00000046-jij-bus_all