クリスティアーノ・ロナウドとメッシの比較は、このワールドカップの舞台でも続いている。アルゼンチン代表の初戦が終わったあと、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』など各国の主要スポーツ紙は、「クリスティアーノ3点、メッシ0点」というように、この2人のゴール数を比べる見出しを付けた。

スペイン代表戦におけるクリスティアーノのゴールセレブレーションも話題を呼んだ。CR7はなぜヤギのジェスチャーを行ったのか?。多くのメディアが、英語で“goat“と表記するヤギを“Greatest of all time(史上最高)“の略だと分析した。

 だが、イタリアのメディアは「se non e, e ben trovato(真実ではなく楽しい発明)」とこれを否定している。彼らの解釈によると、あれはスペイン財務局へ向けたジェスチャーだったそうだ。“自分はスペインに1800万ユーロ(約24億円)を払うけどかゆい程度だ。その代わり君たちの国からゴールを奪ってやったぞ“という意味だという。

 このナンセンスな論争は、リオネル・メッシにとっては何の関係もないことだ。彼はそもそもクリスティアーノと比較されることを望んでいない。 レオにとって重要なのは、ワールドカップ前のインタビューでムンドデポルティーボに語ったように、世界チャンピオンになってトロフィーを獲得することだ。個人のタイトルではなく、チームとしてタイトルを獲得したい。そのために、今日はチームに休みが与えられたにもかかわらず、レオはひとりジムで汗を流している。

 アイスランド戦後にレオが受けた批判は計り知れない。信じられないことに、アルゼンチン代表に相応しくないとまで言う人間もいた。だからこそ、マルク・クロサスのツイートは注目に値する。テネリフェで引退したあとテレビコメンテーターとして活躍中のクロサスは、「チームがメッシを見殺しにした」とアルゼンチン代表を批判。ホルヘ・サンパオリ監督に「レオに頼るのなら、レオがプレーしやすい選手で囲まなければ意味がない」と苦言を呈している。

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