14日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会まであと10日に迫った。首都モスクワ中心部の「赤の広場」付近に設置されたカウントダウンボードは3日午後6時(日本時間4日午前0時)、「10」の表記に。ボード前には多くの観光客らが記念撮影に訪れ、モスクワでは祭典ムードが高まりつつある。

 ボードには聖堂やサッカーボールなどが装飾され、開幕100日前に設置された。家族と訪れたクリューカバ・ラリーサさん(60)は「ロシアが準決勝に進出することを夢見て、一生懸命応援したい」と意気込む。

 会社員のオクサナ・ゴチュネバさん(35)はロシア対サウジアラビアの開幕戦をスタジアムで観戦する予定。「世界的に関心の高いスポーツイベントがロシアで開かれることを誇りに思う。この機会に、ロシアには優れた文化があることを発信したい」と話した。

 大会は14日から7月15日まで11都市12会場で開催。既に約250万枚以上のチケットが販売され、ロシア国外からの観客が半数を占めるという。

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