大谷翔平が“活躍しすぎ”で困った日米の意外な人々

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「まるでアストロズのジャスティン・バーランダーのようだ」──投げてはメジャー最強投手に喩えられ、そのバーランダーが打ち取るために研究を尽くしたというエンゼルス・大谷翔平(23)。“二刀流”の切れ味は増すばかりだ。

 だが、ここにきて大谷の“活躍しすぎ”が思わぬ影響を生み出している。連日、大谷の出場した試合の模様を放送しているテレビ局が視聴率を取れずに苦しんでいるというのだ。民放キー局のディレクターが明かす。

「大谷の試合は、時差の関係で日本時間の未明から早朝に行なわれています。そのため、当初は『朝の情報番組で大谷の特集を組めば“数字”が取れる』と考えていた。しかし、蓋を開けてみれば、同時刻に放送されるNHK BSの中継に視聴者が流れてしまったのです」

 情報番組が“今、大谷が登板中です!”と取り上げるほどチャンネルが変えられ、NHKの“番宣”になってしまうのだから皮肉な話だ。

 レギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンやワールドシリーズに進出しても問題は変わらない。

「数字が取れるチャンスは11月に4年ぶりに日本で開催される日米野球までおあずけかもしれない。各局がその放送枠獲得を目指して動き出している」(同前)

 本来はスター選手の活躍を喜ぶはずの人たちが“想定外”と慌てているケースはこんなところでも。

「アメリカでは、実在の選手を組み合わせて仮想のチームを作り、選手たちの実際の成績に応じてポイントが配分される仕組みのシミュレーションゲームが大人気だが、開幕前は“二刀流”を想定しないプログラムにしていた社もあり、活躍につれて仕様変更に迫られている」(スポーツジャーナリスト・栗原正夫氏)

 それでも、ファンは活躍すればするほど嬉しいので、どんどん関係各所を困らせてほしいものです。

※週刊ポスト2018年6月8日号

2018年5月28日 7時0分
NEWSポストセブン
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