アメリカンフットボールで日大の守備選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大の内田正人前監督が関学大との定期戦(6日、東京)の直後に一部報道陣に対し、「宮川(泰介選手)はよくやった」「『内田がやれって言った』って書いても全然いいです」と、一連の反則行為を容認したともとれる発言をしていた。朝日新聞の取材で分かった。

 内田前監督は、日大守備選手の悪質タックルなどの反則行為について、「そりゃ、しょうがないじゃない、僕、監督をやっているんだから。そういうチームですよ。昔から変わらないから」と話し、やり過ぎではと聞かれ「ほんと? よく見てなかった」と語っていた。

 守備選手が指示をはき違えたのか、という問いには「はき違えたというよりも、やっぱり、空回りというか、言い方は悪いんだけど、初めてやろうと思ったんですよ」と述べた。また、「それが反則であるならば僕の責任だし、そういう風に持っていっているから」「選手はよくやったと思うんですよ。法律的にはよくないかもしれないけど」と発言していた。

 この時の発言について、内田前監督は23日の会見で「選手を批判から守るため自分が悪者に徹した」と説明していた。

2018年5月24日21時23分
朝日新聞デジタル
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