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2018年5月19日 6:18 発信地:ドイツ
【5月19日 時事通信社】トルコ系ドイツ人でサッカー独代表であるエジル、ギュンドアン両選手が、ドイツでは強権的との批判が強いトルコのエルドアン大統領と親しげに面会したことが物議を醸している。ドイツ社会への移民「統合」の模範とされることが多い代表選手の行動に、サッカー界内外から苦言が相次いだ。

 ともにイングランド・プレミアリーグに所属する両選手は13日、訪英中だったエルドアン大統領とロンドンのホテルで面会。ギュンドアン選手が大統領に贈呈したユニホームにはトルコ語で「私の大統領へ」と書かれていた。大統領の所属政党が面会写真を公開。両選手とも直後にワールドカップ(W杯)ロシア大会の予備登録メンバー入りしたこともあり、メディアで大きく取り上げられた。

 レーウ代表監督は「良い行動ではない」と批判。ザイベルト政府報道官も「誤解を招いた」と指摘した。ギュンドアン選手は「政治的意図はなかった」と釈明している。

 エルドアン大統領の強権的姿勢に批判的なドイツ主要政党を同大統領は「トルコの敵」と非難。昨年のドイツ総選挙でトルコ系移民に投票をやめるよう呼び掛けるなど、独移民社会に揺さぶりをかけるような言動を繰り返している。(c)時事通信社