プロ野球を対象としたスポーツ振興くじ(野球くじ)の導入が見送られる公算が大きくなったことが7日、分かった。
この日、都内で12球団による実行委員会が行われ、野球振興事業の財源の一つとして野球くじについても報告された。

NPBの井原敦事務局長は「継続してじっくり考えていこう、ということ。
近々に結論が出る案件でもない」としたが、関係者によると導入は事実上、暗礁に乗り上げているという。

昨年5月、超党派の国会議員でつくるスポーツ議員連盟から、くじの対象を野球に広げるよう要請があった。
それを受けてNPBの中期経営計画小委員会などで、20年の導入を視野に検討作業を開始。
しかしセ、パで温度差もあるなど、諸条件が折り合わなかったとみられる。

実行委に出席した12球団の関係者は「全般的に前向きではない。くじがない時でも、どう財源を確保するかという本来の議論をしようという雰囲気だ」と明かした。
7月のオーナー会議では、野球くじに関する現状報告が行われる。

2018年5月8日 05:30 スポニチ
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