元代表選手が名コーチ夫妻を提訴、米体操の性的虐待事件
2018年5月2日 14:14 発信地:シカゴ/米国 AFPBB News
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米ニューヨークで行われた体操のアメリカン・カップで、選手たちを指導する米代表コーチのマルタ・カローリ氏(左、2012年3月2日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Timothy A. CLARY
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シドニー五輪、体操女子団体決勝。スタンドからジェスチャーを送る米国代表チームコーディネーターのベラ・カローリ氏(2000年9月19日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Frederic J. BROWN
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第43回世界体操競技選手権、女子平均台予選に臨むサブリナ・ベガ(2011年10月8日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / KAZUHIRO NOGI
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【5月2日 AFP】元体操女子米国代表のサブリナ・ベガ(Sabrina Vega)さんが1日、元チームドクターのラリー・ナサール(Larry Nassar)被告による性的虐待行為から自身を保護できなかったとして、元代表コーチのベラ・カローリ(Bela Karolyi)氏とマルタ・カローリ(Martha Karolyi)氏夫妻を提訴した。

自身が12歳の頃にナサール被告から数え切れないほどの性的被害を受けたと主張し、同被告をはじめ、米国体操連盟(USA Gymnastics)と同国オリンピック委員会(USOC)も訴えている現在22歳のベガさんは、虐待行為の一部はカローリ夫妻がテキサス州ヒューストン郊外に所有し、同連盟が承認していたエリート選手向けの練習施設で起きたとしている。

20年以上にわたりナサール被告から治療と称して虐待を受けたとして、五輪金メダリスト数人を含む少なくとも265人の女子選手が訴え出ている米国五輪史上最大のスキャンダルでは、これまでに同国体操連盟や同国オリンピック委員会、さらに同被告が治療を行った場とされるミシガン州立大学(Michigan State University)の関係者のキャリアに終止符が打たれるなど、影響が広範に及んでいる。

これまでに法廷に立った選手は、カローリ夫妻が所有する練習施設では選手の親が立ち入りを許可されていなかった一方、ナサール被告は選手寮の部屋に無制限のアクセスがあったとされ、少女たちが餌食になっていたと証言。
ベガさんも声明の中で「繰り返し受けた虐待の影響の対処に苦しんできた」と述べている。(c)AFP