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セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」の動きのきっかけを作ったアメリカのハリウッド女優が、セクハラ被害を受けたとする大物プロデューサーを相手取って損害賠償を求める訴えを起こしました。この女優は、プロデューサーからの性的な求めを断った結果、報復を受け、仕事の機会を奪われたなどと主張しています。

訴えを起こしたのはアメリカのハリウッド女優、アシュレイ・ジャッドさんで、30日、大物プロデューサー、ワインスティーン氏からセクハラ被害を受けたなどとして、カリフォルニア州の裁判所に損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えによりますと、ワインスティーン氏は1998年に映画「ロード・オブ・ザ・リング」でジャッドさんの起用を検討していた監督に対し「一緒に働くうえでは悪夢のような女優で、絶対に避けるべきだ」などと伝え、起用を見送らせたとしています。

その1年前、ジャッドさんはワインスティーン氏からの性的な求めを断っており、訴えでは、ワインスティーン氏が報復としてジャッドさんの評判をおとしめ、仕事の機会を奪ったと主張しています。

ジャッドさんは去年10月、ワインスティーン氏から受けたセクハラを実名で告発し、その後、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」の動きが世界に広がるきっかけを作りました。

ジャッドさんは、アメリカ・ABCテレビのインタビューで「違法な行為の責任を取ってもらいたい」と話しています。

一方、ワインスティーン氏側は、ジャッドさんのキャリアを阻もうとしたことはなかったとしています。

5月1日 14時26分
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180501/k10011424211000.html